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三逢の分岐点。左が三石

【第24回 三逢から清澄寺へ】

歩き続けて7時間半

山頂の樹間から、東に現・清澄が見える。ピークの正式名称は妙見山(標高377b)である。鴨川の貝渚浅間(魚見塚)あたりからこの山系を眺めると、元清澄山と妙見山がよく目立つ。同じような姿のピークだから、元と現になったのだろう。あの妙見山のピークより先まで歩くのだと思うと、また気が遠くなる。

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08年2月1日 40,118
下馬不動下の林道を歩く

【第25回】 麻綿原出合へ

鼻歌交じりで林道歩く

ウルトラロングの大トレッキングも、いよいよ太平洋の潮の香をかぐようになる。6日目は清澄寺から鴨川市の内浦湾へ降りる旅である。最初は快適な林道だが、途中から複雑に入り組んだ支尾根を歩く。ひとつ尾根筋を見誤れば、とんでもない谷へ降りていく。ベテランの案内がなければ、非常に危険である。まさに、命がけのトレッキングだ。

トイレのある清澄寺下の駐車場をスタート。5分で仁王門前、10分で西側林道ゲートに着く。このゲートで車両がシャットアウトされているので、快適なハイクを楽しめる。この快適林道を一杯水林道という。

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08年2月2日 37,955
宇那の三等三角点

【第27回 沖見テラスへ】

岩だなの上 飛ぶジェット

三叉分岐に戻って、ルートを再確認。左の中央広場方面へいったん進む。下ってすぐ、「区域外」の標識が出るので、この分岐を右に行く。県民の森に行くのは左だが、自己責任で区域外へ行くのである。

コンクリート境界杭があちこちにある。ここは市境ではなく、内浦共有林の財産区の境界である。尾根筋なので、共有林の境でもあるのだ。

アップダウンの続く岩尾根で、林道での鼻歌はどこへやら。ラクダのコブをいくつも越えていく。三叉分岐から15分で、この日唯一の三角点峰への登り口になる。

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08年2月5日 38,756
鉄塔99号ピークからの小湊の眺め

【第28回 大風沢トンネル上へ】

6時間半歩いて国道へ

沖見テラスで温度計を見る。気温10度。腕時計の簡易高度計は190bを示している。長い時間休むと体が冷えるので、出発。尾根筋をさらに南下していく。

西側の大見山が見え、その右に妙見山が座る。露岩の多い尾根で、タヌキやシカの足跡もあちこちに散見できる。いくつかの分岐を経て、尾根を行く。西側に大きな尾根が横たわる。40分のロスをした尾根が目の前になる。ひとつ尾根を間違えれば、まったく違う山になる。げに恐ろしき山並みである。

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08年2月6日 39,360
岩高山参道の石柱群

【第29回 日蓮寺へ】

上人の刃傷を癒した地

壮大な尾根歩きの大トレッキングも、いよいよ最終7日目。内浦湾へ出たところで、尾根は終わりかと思えば、さにあらず。ここからさらに「日蓮道」「市坂」と呼ばれる尾根道を歩いて、勝浦市興津の海岸へ出るのだ。郡界尾根は、まだまだつづくのである。

7日目のスタートは、6日目終わり地点の寄浦港から。特別天然記念物の「鯛の浦タイ生息地」のある内浦湾を右手に見て、海岸沿いの国道128号を歩く。川を2つ渡り、巨大ホテル前を通って、市街地へ。

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08年2月7日 40,422
鴨川・勝浦市境のV字谷の峠

【第30回 岩高山へ】

安房最東端の三角点峰

日蓮寺境内で歴史に触れ、本堂に頭を下げる。下から2人の女性が上がってくる。熱心な信者なのだろう。毎日、お参りしているのだという。

小休止後、出発。境内右手奥に道があって、露岩の山道を登る。この道が市坂で、歴史を感じさせる古道である。岩肌を登る道は、鋸山を彷彿とさせる。さすがは「東の鋸」である。

尾根筋に道が切られていて、落ち葉が積もる。高僧も通ったのだろう。大きなコブは切り割りになっていて、歩きやすい。日蓮寺から15分で、V字谷のようになった峠になる。ここにフェンス状のゲートがある。すでに扉もなく、半ば壊れかけている。このフェンスをくぐる。ここが鴨川市(旧天津小湊町)と勝浦市の市境である。ここからこの市坂を東進すれば、勝浦の台宿へ出るが、今回は東の鋸・岩高山を目指すので、市坂から左手に尾根を登る。

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08年2月8日 39,859
市坂道の勝浦側の石仏群

【第31回】禅僧の墓へ

小湊と結ぶ歴史の古道

岩高山のピークで、元名の水を少しこぼす。遥かなる距離をザックに忍ばせてきた海水である。山頂で「川崎勝丸と尾根歩き隊」8人で記念撮影をする。日蓮寺の山号と同じなので、寺と混同する人も多いが、岩高山は素晴らしい三角点峰である。ハイキング道でなく、標識もまったくないのでベテラン向けだが、人の手が加われば、楽しいハイキングコースになることだろう。

小休止後、スタート。

フェンスお別れピークまで尾根を戻り、ここから再びフェンス沿いにやや歩く。支尾根を歩き、市境を越える。雑木林の中を歩いて15分。眼下にトタン張りの水田が見える。この水田めがけ、急な坂を下りていく。

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08年2月9日 43,492
妙覚寺境内の市指定文化財の繋船柱

【第32回】興津港へ

白砂の美浜にゴール

禅僧の墓を過ぎ、2万5000分の1地図の92bピークで昼食。7日間の大トレッキングの旅の最後の食事だ。「尾根歩き隊」の8人で弁当を広げる。ここまで歩いた道程、あちこちの山の話などで、気の置けない山仲間の楽しい昼食となった。

大休止後、出発。いよいよゴールの興津港へ向かうことになる。元名の水を太平洋にこぼしにいくのだ。

七曲の下りを降りる。やがて沢筋になり、ゴロタ石が転がり、非常に歩きにくい。涸れ沢なので水はないが、雨上がりなら、さぞ辛いことだろう。

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08年2月10日 42,369
7日間歩き通したシューズと杖

【第33回 おわりに】

房州の山に終わりなし

英語のトレッキングの元々の意味は、長く苦しい徒歩旅行のこと。現在では、山歩き全般を指す。一般的な登山が、頂上を目指すのに対し、トレッキングは尾根や沢を歩く。ピークを歩くこともあるが、目的はあくまで山歩きだ。日本ではトレッキングを軽登山と位置づけ、平地のウオーキングや、コース設定されたハイキングとは、区分している。

記者はこれまで、房州低名山のいくつかを登ってきた。他県での登山とは違い、比較的短い距離を歩く。これでは低名山の魅力を100%堪能できない。そこで房総半島南部を南から北に歩く「房州古道を往く」取材で、縦貫コースを歩いてみた。

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08年2月12日 46,413

完売御礼「房州低名山&温名湯」ご購入・ご愛読に感謝


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度祗巌山・高倉山・神楽石山
3鋸山 のこぎりやま(鋸南町・富津市)
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09年2月13日 34,496
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