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末広がりに岩肌を落ちる堀の沢三段の滝

[第27回] 堀の沢三段の滝 (ほりのさわ さんだんのたき 鴨川市畑)

高鶴山西麓の雄大な滝

曽呂地区の農業用水のため池が、山口堰。高鶴山の西麓に位置し、その山名の由来となったツル(古語で水の意)の語源がこの水源だろう。高鶴山を南麓(東善寺)から登ると、沢沿いを下山することになるが、山頂から歩くと、この滝を見落とすことになりそう。山道から少し離れて存在しており、下山時は先にある堰に視線がいきがちだからだ。逆に堰側から登ると、この滝がすぐに目につく。

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10年12月25日 6,513
津森山の尾根から西側を眺める

[第29回] 三境へ

変貌した津森山に驚く

記者(忍足)が津森山へ最初に登ったのは、2005年2月で、やはり川崎さんの案内でだった。

大崩から入る南側からの入山だったが、当時は眺望がきかない山だった。ピークは薄暗く、楽しいイメージは無かった。ところが、この変貌ぶりはどうだ。西の鋸南町側はもちろん、北の富津市側の眺め、東の鴨川市側、さらには南の三芳方面までよく見渡せる。一部に杉の木立が残るが、これだけ見えれば御の字だろう。地元の人たちが、協力して伐採したという。山の楽しみはやはり「眺め」。これなくしては登った甲斐もない。こうやって山頂が切り開かれたのも、地元の人たちのお陰なのだ。

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10年5月3日 6,530
東大演習林・札郷作業所の入口

[第9回]吊り橋へ

短く美しい渓流コース

ここで東大演習林の概要を説明しよう。千葉演習林は、わが国最初の大学演習林として、清澄周辺の山林330fで創設された。1894年というから、日清戦争の年、明治27年のことだ。

その後、清澄北側の山林も加え、現在のエリアとなった。自生植物種は草本類が約800種に達し、貴重な植生もある。モミ・ツガの天然林は特に貴重な存在だ。こうした森林保護のため、入山制限があるのだ。

広大な演習林内には、札郷、郷台、清澄の3か所に作業所があり、職員が維持管理を続けている。今回は正式な許可を得て、札郷から郷台へ歩いた。

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10年4月9日 6,532
霧氷を思わせる木之根街道の雪

[第26回] 木之根峠へ

雪山思わせる6日目に

この分水嶺取材では待ち合わせ場所で、記者(忍足)と川崎勝丸さんが打ち合わせをするのが恒例である。その川崎さんは毎朝、その日のルートを示した地図を持参する。前回は東西に馬鹿長い地図を持参されて、記者が仰天した。6日目は地図そのものは小さい。小さいが、赤で示されたルートはS字状に曲がりくねっている。そのSも小文字ではなく大文字である。大蛇のような「S」がきょうの行く手の困難さを物語る。そんな6日目のスタートである。

前回は県道88号の富津市・鴨川市境で終わりである。吉例のごとく、ここから6日目が始まる。前夜に降った雪で、郡界尾根は真っ白。雪山を思わせる6日目だ。

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10年4月29日 6,536
笹やぶをこいで進む

[第25回]御所覧場へ

早い時刻で5日目の下山

浅間大神ピークを西に下りる。急な下りで、慎重さを欠けばそのまま滑落だ。立木につかまり、ゆっくりと下りていく。

下りた先は、草が刈られた林道のような場所。ここで川崎隊長が提案する。この林道を南に下れば、古畑の集落に出られる。時刻は午後1時55分。時間は十分あるのだ。

川崎さん「どうしますか」

記者(忍足)「尾根を縦走したらどれくらいでしょうか」

川崎さん「健脚で1時間です」

記者「では、そのまま尾根を行きましょう」

即断即決である。きょうのルートをさらに延長し、安倉谷方面を目指す。

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10年4月28日 6,548
世にも珍しいほだ木の橋

[第17回]岩テラスへ

霜の朝 4日目スタート

分水嶺歩きも4日目。前回のルートミスを挽回、鴨川市の小町峰峠を目指す縦走となる。川崎勝丸さんもリベンジに燃えている。

その川崎さんが取ったルートは、君津市の鍋石から郡界尾根に入り、鴨川有料道路を越えて香木原峠経由で小町峰峠を目指すラインだった。香木原のゴルフ場を起点に時計回りに歩く楕円のコースである。尾根への取り付きや下りが長いが、分水嶺をたっぷり歩くコースである。

まだ霜が残る中、鴨川有料道路で鍋石を目指す。マイカーの運転席に示される外気温は、0度である。1月下旬の房総の朝だ。さすがに冷え込む。

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10年4月19日 6,592
三郡山の東側の取り付きの急登

[第23回]三郡山へ

新しい山名標識が出迎え

暖かい日差しの中での昼食を終え、出発。鳥居の西側の階段を慎重に下りる。しばらく進むとフラットな土の道で、あちこちに市の境界杭が埋められている。

林道に下りて、右カーブになった場所に、馬頭観音と大日如来の石が出る。ここも信仰の場所で、宮の前はきれいに草が刈られている。地元の人たちの奉仕なのであろう。大切な石宮が粗末に扱われていないのは、うれしいものだ。

請雨山から30分で、三郡山(標高337b)の取り付きになる。この山の東側からのルートは、植林された杉があって登りにくい。大きく育った杉をかき分け、細い尾根筋を上る。居酒屋の縄のれんを開くように、四方に広がった杉の枝を開いて上を目指す。急登の尾根で後ろを振り返ると、長狭富士の美しい姿が見える。

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10年4月26日 6,621
長狭街道の富津市・鴨川市境

[第28回] 津森山へ

支尾根を四つんばいで直登

八丁山の頂は、三角形になっていて、眺めはないものの、えもいわれぬ落ち着きがある。石宮などはないが、金束側からも登る道があるから、何らかの信仰の場所ではなかったろうか。

ここで小休止して、4人で記念撮影する。このやぶ山へは、めったに来られるものではない。

八丁山からの下りは、雪で滑るのでなおさら慎重だ。支尾根沿いに南東方面に下っていく。やがて夏みかんが植えられた果樹園のそばに出て、道はコンクリートの下りになる。植えられた杉の間から、これから行く津森山のピークが見える。うっすらと冠雪していて、まるで信州の眺めである。

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10年5月2日 6,659
絹糸のように美しく一条に落ちる堂の滝

[第20回] 堂の滝★ルビ どう たき★(鴨川市金束)

一条の絹糸で落ちる美滝

小紙連載「久留里から布良まで 房総分水嶺 半島の背骨を歩く」で、機会があれば取り上げたい滝があると書いた(2010年5月2日付)。その滝が、この堂の滝である。

正式な川となって流れる滝ではなく、降雨後に発生する滝だ。したがって国土地理院の滝の基準には入らないが、房州寂名瀑としては、取り上げる価値がある。それほど美しい滝なのだ。

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10年11月6日 6,828
三等三角点の元清澄のピーク

[第15回]黒塚番所跡へ

繰り返すアップダウン

胃袋に握り飯が収まり、元気も回復。これからも鬼のこぶが続くが、パワーも回復したところで、まだ大丈夫だろう。

3回目のアップダウンを過ぎたところで、北側の絶景が広がる場所になる。高宕山、八郎塚と上総の山並みが見える。尾根筋にはコンクリートの境界杭が埋められている。君津・鴨川の市境である。この雄大な尾根は、2つの旧国を南北に分けているのだ。

4回目のアップダウンが終わると、目の前に大きな壁が現れる。これが元清澄のピークである。三度目の尾根歩きとなると、さすがに分かってくる。これをやり過ごせば、標高344・2bのピークである。

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10年4月16日 6,843
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