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私が学生時代に、有吉佐和子さんの書いた「恍惚(こうこつ)の人」とう小説が大ヒットしました。映画にもなって、森繁久彌さんが主役を演じたと記憶しています。

主人公が老人になり、いわゆる「ぼけ老人」になっていった状態を描写し、近未来にはこのような問題が大きく取り上げられることを予言したような小説でした。

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6月24日20時00分 39

児童の虐待死事件の報道が相変わらず続き、本当に日本社会はどうなってしまったのか、と悲しくなります。

児童相談所と警察の連係プレーのつたなさが原因の大きなものと認識されているようですが、児相の忙しい実情を知るにつけ、児相の職員にも同情したくなります。

自分の子ども時代には、こんな出来事は聞いたことがなかったので、どうしてあのころはこういう事件がなかったのかと考え込んでしまいました。

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6月17日20時00分 147

私は昔の田舎で育ったためか、子どもは「結婚した夫婦から生まれるもの」と思っておりました。

しかし、今日の日本を見ると、様相は大きく変化してことを認めざるをえません。

かつて、米国あたりのニュースで、結婚前の妊娠は珍しくない、結婚しないで出産した、などと聞くと驚いていましたが、今や日本でもまったく珍しくない出来事です。

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6月10日20時00分 241

最近は抗がん剤の開発が急速に進んでいますが、よく効くと報道される薬剤の中には、びっくりするような高額なものがあって驚きます。

最初に話題になったのは商品名「オプジーボ」で、ノーベル賞を受賞した本庶佑博士がその開発に重要な役割を果たされたこともあって、日本でも良く知られています。

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6月3日20時00分 282

日本社会も女性の活躍が目立つ時代となり、仕事面で、男女の差を付けることが許されないのはもちろんです。

男女雇用機会均等法もすっかり根付いたと言えると思いますし、その効果がしっかりと自覚できるようになってきたと感じています。

医師の世界でもこの傾向は顕著と言えます。

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5月27日20時00分 310

東京オリンピック開催までの残り時間が少なくなるにつれて、関係者の皆様の準備は大変なこととお察し申し上げます。

私は自分がかつて長距離走に強い興味を持っていたこともあり、マラソンの準備がうまく出来るのかと、とても心配です。

その中でも、トイレの準備は大丈夫かととても気になっています。

長時間走り続けなくてはならないマラソンレースでは、時に、レース中にお腹の調子を崩し、排便しなくてはならないこともあるはずです。

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5月20日20時00分 362

長い連休が終わり、ほっとした人も多いことと思います。実は、多くの医療機関がそれに当てはまるのです。

連休前から密かに増えつつあった麻疹(はしか)の問題があったからです。

私は、日本の歴史上初めての「10連休」などと浮かれている間に、麻疹のアウトブレークが起きたらどうしようかと、内心びくびくしていたのです。

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5月13日20時00分 424

東京・池袋の繁華街で白昼、87歳の男性が運転する乗用車が赤信号を無視して暴走し、母子2人が死亡、男性を含む8人が重軽傷を負った事故が日本国民の注目を浴びています。

高齢者が加速度的に増えていく現在の日本社会においては、このような事故はますます増えていくものと覚悟しなくてはならないでしょう。

超高齢者のがん患者が増えていますから、そういう方々が術後長期にわたり通院なさることが珍しくなくなりました。

私の前任地の亀田総合病院は、南房総という高齢化率の高い地区にありましたから、大勢の高齢者ががんの術後、私の外来へ通院しておられました。

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4月29日20時00分 489

2019年4月9日の日本経済新聞の社説に「ルワンダの『奇跡』継続を」という表題のものが載りました。

私はうっかりしていて、ルワンダで、部族間の対立から大虐殺が起こった悲劇をほとんど意識しないようになっていました。大問題となって報道されたころは、どうしてこんなひどいことが行われてしまったのか、と心を痛めていたのに、これを最近忘れていたなんて、自分はなんと冷たい人間だったことかと恥ずかしくなりました。ひょっとしたら、2回の脳出血で引き起こされた自分の脳の障害が自分で思っていた以上にひどかったのかもしれない、と不安にもなりました。

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4月23日20時00分 514

私は2016年4月に、20年間勤務した亀田総合病院から千葉徳洲会病院へ院長として移りました。

房日新聞読者の皆さまをはじめ、南房総の皆さまには本当に良くしていただき、後ろ髪引かれる思いでしたが、新たな経験の場を求めて、転職を決意いたしました。

新天地での緊張と過労の影響もあったのか、異動2か月後の同年6月に脳出血で倒れました。かなり大きな出血だったのですが、集中的な治療とその後のリハビリ治療のおかげで、外科医としての手術にも復帰いたしました。

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4月9日20時00分 600
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