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9月25日の本コラム欄で、あらゆる政治家に国家百年の計に立って、「医療崩壊を避けるために、低医療費政策をやめて、福祉目的に消費税も大幅に上げる」「医療崩壊を避けるため、国民の真の幸せのため、医療費を上げる」と勇気を持って宣言してもらいたいと申しあげました。これまで消費税を上げることをほのめかす政治家も小数ながらいましたが、どれももうひとつ歯切れが悪い言い方でした。

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07年10月30日 12,223

私は大学卒業後、仕事ばかりの生活をしてきましたから、家族といっしょに楽しく遊びに行ったという想い出はほとんどありません。そんな父親を見て育った子ども達は、だれも医師になりたいとは言いませんでした。私自身が、親の仕事(夫婦2人だけでやる田舎の陶磁器卸商)を継ごうとは全く思わないで生きてきましたから、それもいいだろうと思っていました。

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07年12月10日 15,261

私はこれまでにインドへは何度も来ていますが、これまでは大きな都市ばかりでした。

今回は初めて北東部のMeghalaya(メガラヤ)州の主都・Shillong(シロング)へ来ています。当地で外科学会が開かれ、そこでの講演のためです。

これまでのインドへの訪問とは大きく異なっていることがあります。この北東部インドはバングラデシュ、ブータン、中国、ネパール、ミャンマーなどに接していて、隣国との関係が微妙なところです。この地域に属する7つの州(アッサム、メガラヤなど)はインドではrestricted areaと呼ばれていて、外国人が入るには新たに364米ドルを払わなくてはなりません。カルカッタからアッサム州のガハティ(Guwahati)へ入るときに、まず364米ドルを払うように言われました。最初はどういう意味か分かりませんでした。よく聞いてみると、この地区は外国の領事官などがなくて、外国人にとっては自分を保護してくれる自国の施設がないため、当地の役所に保護を頼まなければならないのです。従って守ってもらうために364米ドルを払え、というわけです。ちなみにrestricted areaを辞書でみると「立入禁止区域」と訳されています。日本の外務省がインド全般は安全としながら、この地域だけに注意を出しているのはこのように事情があるからなのだと理解できました。

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07年11月5日 12,620

健康保険で医療を受けるのが当たり前のわが国で、「混合診療」に関する問題の報道が最近続けてありましたが、読者の皆さまはどう思われたでしょうか。

「健康保険で治療してきた患者が、保険で認められていない治療を併用するいわゆる混合診療を受けると、それまで保険がきいていた治療まですべて自費で支払わなくてはならない」というのが「混合診療の保険適用を禁止する」わが国の制度なのです。これを不合理であるとして訴訟に持ちこまれたケースについて、東京地裁は「厚生労働省の健康保険法の解釈は誤り」であり、「混合診療の原則禁止は違法」として、「保険適用を認める」初の判断をくだし注目されています。

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07年11月19日 11,518

明けましておめでとうございます。

皆様、どんな新年をお迎えになりましたでしょうか。

私は、昨年も心筋梗塞、脳腫瘍と共存できた1年でした。右耳の聴力は完全に失いましたが、仕事はほぼ以前と同様にしております。不整脈の出現頻度も漸減しております。

昨年6月にはエッセイ集「医は仁なり いまだ健在」(加納宣康著、幻冬舎ルネッサンス)を上梓することができました。これは本紙に連載させて頂いている原稿をもとにしたもので、皆さまの応援に感謝しております。

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08年1月7日 14,387

私はかつてよりこの欄でも「社会福祉目的に消費税をあげるべきである」という意見を述べてきました。

今回、自民党の財政改革研究会(会長・与謝野馨前官房長官)が2007年11月20日、中間報告の原案として「社会保障目的明確化し、消費税の名称変更」することを提案しました。

消費税を社会保障目的税とすることを明確に打ち出し、原則として全額を社会保障の給付に充てるとした上で、目的が分かるように名称変更も提言したのです。そのうえで2009年度と10年代半ばの2段階で、税率引き上げを提言しています。原案では、現状を「中福祉・低負担の状況で、国民全体として受益に見合った負担がなされていない」と分析し、今後の社会保障費が増加することが見込まれることから、「中福祉・中負担を目指すべきだ」と指摘しています。

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07年12月3日 13,729

ここ数か月、フィブリノゲン製剤の注射とC型肝炎の話題がメディアで連日取り上げられ、国会論戦でも大きなテーマとなっています。感染された患者さん方はほんとうにお気の毒です。

医師の立場からみて、あの時点で何ができたかと何度も自問してみました。

報道をみてもわかるように、フィブリノゲンを投与された方の多くが、まだC型肝炎ウイルスの存在そのものが確立されていなかった時期の投与によって感染されています。一般の医師にはフィブリノゲン製剤の中には「C型肝炎ウイルス」がいるかもしれないと考えることは不可能でした。私が学生時代の終わり頃にB型肝炎ウイルスの存在ははっきりして、肝炎ウイルスにはA型とB型があると言われるようになりました。私が医師になって(1976年)間もない頃はAでもBでもない原因で起こった肝炎はnon A, non B (非A、非B)と呼ばれていました。

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07年12月17日 14,465

共同通信社が、病院も荒れだして、「暴言・暴力お断り」というカラーポスターを貼りだした病院があると報じました(2007年12月10日)。その病院は船橋市立医療センターで、このポスターが救急外来ロビーに張り出されていると報じています。

最近は暴力事件の報道が多いのですが、悲しいことに病院でも「患者や家族からの暴力への対策」を講じなくてはならない時代となりました。医療安全にいち早く取り組んできた同病院は、2007年4月からポスター掲示に踏み切ったといいますから、先進的な病院だと感心します。

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07年12月24日 15,887

最近、産経新聞で、「【溶けゆく日本人】蔓延するミーイズム」という連載をやっています。その中で2008年2月13日には7回目として、「疲弊する医療現場」について報道されていました。

「ミーイズム」という言葉は、字面をみればその意味が想像できますが、しっかり理解しないといけないと思って広辞苑を開きますと、「自分以外のものには目を向けないという、自己中心主義。1960年代のアメリカの社会活動世代に対し、70年代の風潮を背景に生まれた考え方」と説明されていました。また他の所では「何の義務も果たさずに権利ばかり主張すること」という説明もありました。「ミーイズム=自分主義、自分以外には無関心な生活態度。または自分中心的な生き方」という説明もあり、「個人主義とミーイズムは別物で、前者には自分の行動や言動に対して責任を持ち他者も認めるが、後者にはまったくソレがない」とする意見もありました。

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08年2月18日 17,252

私は昨年、初めて若潮マラソン10`コースに参加致しました。

私が心筋梗塞患者、脳腫瘍患者であるため、多くの皆様にご心配をお掛け致しましたが、無事完走することができました。

今年も参加予定です。今年の目標も昨年と同様、10`コースの参加資格である「90分以内に完走できること」です。これを守らないと交通規制などの面で、館山警察はじめ、多くの皆様に御迷惑とご心配をお掛けしますので、これだけは守りたいと思っています。

そのためには、歩くだけではなく、ある程度は走る必要があります。昨年提唱しましたように、ウオーキングとジョギングの繰りかえしで進む「ウオージョグ」の実行が必要です。

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08年1月14日 14,791
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