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私は夜間にウオージョグ(ウオーキングとジョギングを合わせた造語)をすることが多いのですが、その際にもっとも恐いのが無灯火の自転車です。

亀田総合病院から鴨川グランドホテルまでの歩道を使ってウオージョグをしているのですが、この間の歩道は幅が広く、自転車も頻繁に通ります。3分の1くらいの運転者はライトを付けて(有灯下で)走っているのですが、3分の2くらいは無灯火です。困ったことに無灯火の人は若い人が多く、すごいスピードで走ってきます。このコース内には夜間だと暗いところが多いため、勢い良く走ってきた無灯火自転車に気付かないことが多々あります。突然、目の前に現れたり、突然後方から脇を走りぬかれたりしてびっくりします。心臓病もちの私にはよくありません。

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08年5月26日 16,314

出版物の原稿には「締め切り日」というものが設定されています。

手術書などの原稿を依頼されることは大変名誉なことで、ありがたくお受けするのですが、原稿の締め切り日が2、3か月後だと、「まだまだ大丈夫」と思って、書くのをついつい先延ばしにしてしまいます。そうこうしているうちにその他の原稿も書かなくてはならない、学会発表の準備や講演の原稿も作らなければならない、学会誌の編集委員として投稿された原稿の査読もしなければならない、などなど、多くの仕事が入ってきているのに気付いて、「これは大変だ」、ということになるのも珍しくありません。

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08年7月21日 19,070

自治体職人の皆様、お疲れさま

6月3日の本欄で、後期高齢者医療制度の迷走に関して危惧を表明致しました。その際に、「厳しい世論の目と野党の攻勢にあって、政府・与党は大あわてで制度の見直し作業に入りましたが、負担増になる高齢者の救済策として、バラマキのように幅広い減免措置を検討しているばかりで、根本的な解決に近づいているとは思われません」と書きました。

その後の経過をみているとその傾向はさらに強まっていくように感じます。

厚生労働省が6月4日発表した同制度の保険料推計調査で、低所得世帯ほど負担増となった割合が高いことが明らかになりました。そうすると国会では新制度を維持したい与党が保険料負担の軽減策を矢継ぎ早に打ち出してきました。この軽減策というのは先に私が危惧を表明した「負担増になる高齢者の救済策として、バラマキのように幅広い減免措置を検討している」に相当します。これをいよいよ実行しようというわけです。

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08年6月16日 15,477

変貌する「喫茶店」

5月28日から30日にかけて日本肝胆膵外科学会学術集会が山形で開催されたので行ってきました。

消化器外科医が集まる学会は、日本の他の学会に較べてアグレッシブなことで知られていますが、その中でも日本肝胆膵外科学会はもっともその傾向が強いといえます。朝は7時半から始まります。その前に各種委員会が6時台に始まることも珍しくありません。学会の認定医になるために(またはその維持のために)出席が必要な教育シンポジウムなどは、第1日目の午前7時半に始まるように設定されています。出席を認めるハンコをもらうには最後まで在席して、終わった時に始めて判を押してもらえるシステムです。また、もう1単位稼ぐには、最終日の午後の教育シンポジウムに出席しないといけないようになっているので、結局、第1日目の早朝から最終日の午後までいないといけないようになっています。「ちょっと抜けだして観光を」と思っても難しいのです。私はその間に座長の仕事などが入りますから、昼間に抜けだすのはますます難しくなってきます。

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08年6月10日 16,517

人の性格を表して、「あなたはA型ですね」などと言われたことはありませんか。血液型のことかと思ったらそうではないことがあります。

私は5年前に心筋梗塞で倒れましたが、その際によく「やはりA型ですね」と言われました。

実はこの言葉は1959年に、アメリカの心臓専門医であるフリードマンとローゼンマンが虚血性心疾患に陥りやすい行動パターン「A型行動」を発見しことに始まっています。Aというのはaggressive(攻撃的、積極的)から来たものです。これに対して、のんびりマイペース行動パターンをとる人をB型行動といいます。もちろん血液型とは、全く関係がありません。

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08年6月23日 15,456

最近、大きな問題として認識されるようになった「医師不足」を解消するため、厚生労働ネは「安心と希望の医療確保ビジョン」をまとめて発表しました。これまでの医師養成数の抑制方針を180度転換し、医師の増員を打ち出したものです。

私の若い頃、一時、医師不足という問題が注目され、政府は、1970年代に1県1医科大学の設置を進め、医師の養成数を増やしてきました。私が医学部へ入学したのが1970年でしたが、当時は1年の医学部入学者数は全国で3000人でした。その後、新設医大の造設ラッシュとなり、多くの医科大学、医学部が作られました。その結果、それまでの3倍近い医師を養成するようになったのです。

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08年6月30日 18,048

近年、医療の問題が注目され、その中でも医師不足と看護師不足が深刻であることは周知の事実となりました。

しかし、社会保障を論ずる際に「医療と介護」という言葉があるように、医師、看護師の確保と並んで重要なのが、介護における「介護福祉士」や「ヘルパー」の確保の問題です。最近は介護労働者の確保が困難になってきて大きな社会不安となりかねない状態です。

新聞でも、毎日新聞が2008年7月21日の社説で「介護人材の確保 団塊世代と若者で支えよう」を掲載し、中日新聞も2008年7月28日の社説で「介護労働 処遇の改善が急務だ」と述べています。

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08年8月4日 20,718

医療機関を見捨てるような内容

日本の多くの医療機関が、患者さんが医療費を払ってくれないこと(未収金問題)で悩んでいます。

こんな中、厚生労働省・医療機関の未収金問題に関する検討会(座長=岩村正彦・東京大法学部教授)が6月25日開かれ、最終報告書をまとめました。

未収金問題について、「未収金の発生防止を重視する」こととし、医療機関では、「患者との積極的なかかわりをもって未然防止策を進めること」と述べています。一方、保険者においても「未収金回収への協力をすること」などの文言が盛り込まれましたが、全般的に見て、医療機関への積極的な支援は認められず、「医療機関へのしわ寄せ」がさらに強くなったと感じなくてはならない結果に終わっています。

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08年7月14日 19,064

暑い日が続きますね。今日(2008年7月19日)の新聞報道では、「熱中症訴え411人が救急車で病院へ、82歳死亡」(読売新聞)という見出しがおどっています。

各地の気温の情報も詳しく載っていて、読売新聞は、山梨県身延町切石の37・2度を最高に、岐阜県多治見市(37・1度)、岡山市(36・6度)、甲府市(36・4度)、愛知県岡崎市(同)、群馬県館林市(36・0度)、大阪市(34・6度)、東京・大手町(33・8度)、宇都宮市(同)などで、今年一番の暑さを記録したと報じています。

数年前までは、全国一の最高気温はほとんど岐阜市か名古屋市でした。しかし、最近は岐阜県の中でも私の故郷の多治見市が一番となることが多いので驚いています。私が岐阜市に住んでいたころは、たまに故郷へ帰ると、岐阜市と較べてこちらは涼しいなあ、といつも思っていました。

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08年7月28日 17,281

先回、私の父母が、それぞれ認知症とアルツハイマー病にかかっていることをお話しました。

2008年8月26日のニュースで驚いたのは、マーガレット・サッチャー元英首相(82)が認知症であることを娘さんが明らかにしたというものです。

「鉄の女」と呼ばれた、あの手ごわい政治家も認知症になって家族を落胆させるのかと思うと、歳をとることの悲しさが痛感されます。

ロイター通信によりますと、これはサッチャー元首相の娘、キャロル・サッチャーさんが明らかにしたものですから、間違いない事実でしょう。82歳になったサッチャー元首相は物忘れをすることが多く、同じことを繰り返し聞くといいます。キャロルさんは新聞に連載している回顧録で「調子の悪い日は、ひとつの文を言い終えないうちに、何を言っていたか分からなくなることもある」と書いていますから、かなり重症とみえます。

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08年9月1日 20,858
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