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雄大に落ちる東股の滝

[第40回] 袋倉川東股の滝(鴨川市東町)

最上流に控える雄大滝

承前。袋倉川東股の最上流に、雄大な滝がある。しかも無名。これを見なくては、滝見ニスト失格だ。上流を目指して、林道浜荻線を歩く。

さんさの滝からさらに進むと、林道は突如ふさがれる。崩落の土砂が道に広がっていた。この土砂の上を歩いて、滝見隊はさらに進む。

林道の上り勾配がきつくなり、沢がトンネルで林道をくぐり、さらに右に曲がろうとする手前に、目指す滝があった。比較的大きな滝で、林道の上からでも良く確認できる。滝音も大きいから、さんさの滝よりも検索は簡単だった。

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11年3月26日 7,772
二股になって落ちるさんさの滝

[第39回] さんさの滝(鴨川市東町)

清冽な東股に秘める滝

滝の宝庫・袋倉川もいよいよ東股の流れに移ろう。二級河川のこの川は人家のある西股に2つのダムを抱え、人家のない東股は清冽(せいれつ)な流れが続く。鴨川市浜荻で二タ間川と合わさり、太平洋に注ぐ。複雑な水系構成だけに、滝も多岐にわたるのである。

国道128号から、廃棄物処分場を見て、北側へ林道浜荻線に入る。左に市清掃センターを見て進むと、左に長狭火葬場が出る。この辺から先が県管理の林道となる。フラットだが上り勾配のダートは、しばらく袋倉川東股と林道が平行して走る。

沢音に耳を傾けると、林道下からそれらしい音がする。滝音を聞いて川に下りれば、正面に落差3bの小滝があった。これは料理でいえば、この沢の前菜といった感じだろう。

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11年3月19日 7,462
別荘側の本流に落ちる小さな滝

[第38回] クモの滝探索(鴨川市東町)

崩落の支流に消えた滝

蜘蛛(くも)滝は、上待崎川上流の保台ダムに沈んだ滝の名である。この水没滝とは別に、袋倉川西股の支流に「クモの滝」があるという。取材陣はこの滝の探索に出た。

結論から先に述べよう。沢筋にそれらしい岩崖があったが、大規模な崩落で崖そのものが消滅してしまっている。地図にない沢を最後まで遡ったが、小規模な滝の連続があっただけで、クモの滝は確定できなかった。

地元の人の話を総合すると、5つ目のトンネルを出た右側に、別荘がある。この別荘へ折れる道に橋が架かり、枝沢が本流に流れ込む。この枝沢の途中にクモの滝があるという。

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11年3月12日 7,620
袋倉第1ダムに落ちる大津滝

[第37回] 大津滝 (鴨川市東町)

ダムに落ちる屏風の滝

袋倉川セーナ沢の滝紹介は、前回で終わり。が、この川は複雑な水系とともに、いくつもの滝がある。今回は袋倉第1ダムの上流にある滝である。

袋倉の集落が終わると、道は林道のような未舗装になる。ダムまでは市道だが、崩落や路面の荒れがひどいので、その点を理解したうえで、近づかれたい。乗用車では無理がある。

第1ダムを右に見て、さらに林道をつめる。林道終点にトンネルがあり、これをくぐれば上流の第2ダムだが、滝はこのトンネル手前にある。

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11年3月5日 7,903
黒い岩肌に白く落ちるネコの滝

[第36回] ネコの滝(鴨川市東町)

セーナ沢上流の巨大滝

承前。セーナ沢は最上流部に、もっとも大きな滝を含有する。歌謡ショーで大物歌手が最後に登場するように、袋倉川セーナ沢の連瀑は、最後に大物滝が登場するのである。

ヒッコシの滝から、さらに遡行していく。水量は減らず、川底は岩盤である。滑りやすい場所もあるので、4人の滝見隊は慎重に進む。

川の両岸には杉が植えられている。30年生ほどの木もあるので、昭和40年代ごろからこの地に植林されたのだろう。適度に間引きされていて、人の手も入っている。周囲の山林は旧天津小湊地区の財産区なので、良く管理されているのだ。

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11年2月26日 7,396
複雑かつ流麗に落ちるヒッコシの滝

[第35回] ヒッコシの滝(鴨川市東町)

複雑で流麗な4条の滝

承前。イゴベエ滝の左岸ステップを慎重に越え、セーナ沢の上流を目指す。

沢は大蛇のように右に左に曲がる。我ら滝見隊は川底を慎重に歩いていく。スパイク付き長靴を履いているが、滑る場所もある。危険である。慎重にも慎重の上に歩を進める。

川が大きく左に曲がった先の右手(左岸)に涸れ滝が出る。高さは10bほどか。ちょろちょろと水が落ちるが、滝と呼べるほどの水量はない。左岸の杉林の絞り水だろう。雨上がりならば、美しい滝に見えるに違いない。

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11年2月19日 8,082
大岩が特徴的なイゴベエ滝

[第34回] イゴベエ滝 (鴨川市東町)

セーナ沢に出る最初の滝

房州にもいくつもの滝が連なる瀑布帯があることは、本連載でも取り上げてきた。鴨川市東部の二級河川・袋倉川もそのひとつ。房州の秘境と呼ばれる地域で、多くの滝を含有する。今週からしばらく、この袋倉川の滝を紹介しよう。沢登りをしなければ見られない危険な滝もある。危険滝についてはその都度記載するので、くれぐれもご注意を。

袋倉川は清澄山系に源を発し、旧天津小湊町と鴨川市の境を流れて二タ間浦に注ぐ。川そのものが大きく二股になっており、さらに海岸近くで二タ間川と合流するという複雑な構造を持つ。水系が複雑だから、複雑な滝がいくつも存在するのである。

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11年2月12日 9,069
倒木は多いが美しい姿の仲根の滝

[第33回] 仲根の滝 (なかねのたき 鴨川市西町)

倒木の中に潜む美滝

鴨川市の東条地区を代表する滝である。仲根は滝の所在する小字。水系は亀田総合病院近くで太平洋に注ぐ夜長川である。

もうけ神社の上に、この滝はある。神社のわきを流れる三面コンクリートの小川を遡る。この流れが滝となっているのかと思うと少し心細い。本当にこの上流に滝があるのかと不安になるのである。

コンクリートの林道を歩く。少しきつい上りだが、山歩きを思えば、への河童である。

5分ほどで、瀑音が聞こえてくる。この下に滝があるのだ。例によって、川へ降りる場所がない。いずれも急傾斜ですんなりとは降りられないのだ。

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11年2月5日 7,573
美しく広がって落ちる泉川滝

[第32回] 泉川滝(ぜんぜんたき 鴨川市粟斗・和泉)

房州では別格の巨大面滝

一昨年12月、本連載前編の滝の写真を集め、南房総市富浦町で写真展を開いた際、来場者が地図まで書いてていねいに教えてくれたのがこの滝である。鴨川市粟斗地区にある一軒宿の温泉「粟斗温泉」に程近い。

房州温名湯の下を流れる川が上待崎川で、滝はその中流域にある。川は熊野神社の下で大きく蛇行している。この蛇行場所に房州では珍しい大きな面滝がある。

面滝とは高さよりも幅のある、横長の滝を指す。水量の少ない房州の河川では懸谷型の縦長の滝が多く、こうやって川幅いっぱいに広がって落ちる滝は珍しいのだ。

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11年1月29日 10,719
岩肌を静かに落ちる元名猿口の滝

[第31回] 元名猿口の滝(もとなさるくちのたき 鴨川市細野)

水豊かな里の静寂滝

鴨川市細野は、アララギ派の歌人・古泉千樫の生誕地。「みんなみの嶺岡山のやくる火のこよひもあかく見えにけるかも」でおなじみの嶺岡山系の山懐である。小さな棚田が広がる純農村地帯で、近くには馬の背(標高306b)、嶺岡大塚山(同360b)があり、さらには二ツ山(同376b)もそびえる。

地元有志らによってここ数年、この里山に手が入る。いくつかのハイキングコースが設定され、あちこちに看板も整備されている。「里山ウオーキング細野元名コース」である。この静寂なる滝も最近、地元有志によってメジャー化に向かいつつある。

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11年1月22日 8,978
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