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白い絹のように美しく落ちる白絹の滝

[第30回] 白絹の滝 (しらぎぬのたき 鴨川市上小原)

文字通り白い絹の滝

旧主基村は、水豊かな農村地帯だ。その食味の優秀さから、長狭米のブランド名で知られる穀倉地帯である。地域の南側に位置する嶺岡山系の主峰をなす、嶺岡浅間(標高334・8b)付近を源流とし、上小原を通る川が「市井沢川」で、南小町との境で加茂川に注ぐ。この加茂川水系の支流源流部を堰き止めたのが、上小原堰である。

現在では、サテライト鴨川という競輪の場外車券売り場ができたので、そちらの方が有名だが、嶺岡浅間の入り口にあるのが、白滝不動教会である。修験道を基礎とした宗教施設で、この滝はその教会の南側の奥まった崖沿いにある。

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11年1月15日 7,602
黒い岩肌を落ちる上段部分

[第29回] 一本松の滝(いっぽんまつのたき 鴨川市西)

2段構造の隠れた秘滝

一連の曽呂の滝群の中で、もっとも探索が難しかったのが、この滝である。地元の農家を訪ねて、所在地の概略を聞いた。「案内がいなければ、行けないよ」との忠告付きだった。滝はいわゆる無名で、小字は九本木。この農家の人は「滝の辺りを一本松と呼ぶ。昔は立派な松があったんだ」という。では一本松の滝ではどうだろう。

農家に教えてもらった辺りを探るが、川を遡るとやがて沢が消えてしまう。周囲は水田が広がるが、害獣の被害が多いのだろう。どの田も獣よけの柵がしてあって、痛々しい。

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11年1月8日 6,454
白く豪快に落ちる落ちる金杖の滝

[第28回] 金杖の滝 (かなづえのたき 鴨川市西)

房州一の誉れ高き滝

謹賀新年。正月なので滝ファンの間で、房州一の名瀑と誉れ高い滝を紹介しよう。それがこの金杖の滝である。別名を金月(読みは同じ)の滝、字をとって山口の滝ともいう。ここでは地元の看板を尊重し、金杖の滝としよう。鴨川市曽呂地区の小字が山口である。

国道128号を曽呂方面に曲がり、県道西江見停車場線で曽呂の高鶴山を目指す。この低名山のふもとにある農業用堰が、山口堰(別名・畑の堰)。ここから流れ落ちるのが、この美滝である。

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10年12月31日 12,341
末広がりに岩肌を落ちる堀の沢三段の滝

[第27回] 堀の沢三段の滝 (ほりのさわ さんだんのたき 鴨川市畑)

高鶴山西麓の雄大な滝

曽呂地区の農業用水のため池が、山口堰。高鶴山の西麓に位置し、その山名の由来となったツル(古語で水の意)の語源がこの水源だろう。高鶴山を南麓(東善寺)から登ると、沢沿いを下山することになるが、山頂から歩くと、この滝を見落とすことになりそう。山道から少し離れて存在しており、下山時は先にある堰に視線がいきがちだからだ。逆に堰側から登ると、この滝がすぐに目につく。

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10年12月25日 6,747
水量は少ないが岩肌が荒々しい星井滝

[第26回] 星井滝(ほしいたき 鴨川市畑)

岩壁をなめる伝説の滝

房総半島南部を東西に貫く嶺岡山系。歌人・古泉千樫も愛したなだらかな峰の連続だ。この峰の南側にある高鶴山周辺には、いくつもの滝がある。有名な金杖の滝(山口滝)を最右翼に、複雑にからみ合う尾根と水系が、いくつもの滝を含有させるのだろう。この地を旧村名から「曽呂」という。

曽呂には、天の川と水の伝説がある。星ヶ池、星畑などの地名も星に関するものだろう。この星井滝も名前が美しい。ぜひ見てみたい滝だと思い、川崎勝丸さん、川名正春さんと曽呂の地を歩いた。

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10年12月18日 8,820
険しい崖面を落ちる天面浅間滝=鴨川市天面

[第25回]天面浅間滝(あまづらせんげんだき)(鴨川市天面)

信仰篤い崖面の美滝

房総丘陵が太平洋に迫る鴨川市太海地区。国道128号は集落のぎりぎりを走り、そのすぐ下は怒涛の太平洋だ。太海小学校の西に垂直に切り立ったような崖が広がる。この山を天面浅間山という。浅間宮が祀られていて、この急激な斜面を滝が流れる。これが天面浅間滝である。

国道128号の房州大橋を過ぎ、天面漁港を右に見ると、国道はS字にカーブする。この正面に雨上がりに出る滝が、天面浅間滝。現在はやぶに覆われ、はっきりとその姿を見せないが、かつては大川の滝(南房総市千倉町)と同じように、雨上がりに豪快な姿を見せていた。

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10年12月13日 7,160
雄雄しく落下する太海不動滝

[第24回] 太海不動滝(ふとみふどうだき 鴨川市江見太夫崎)

くねって落下する美滝

道の駅の鴨川オーシャンパークの北側にある大きな滝である。国道128号を渡って「岩屋山波切不動入口」の看板にしたがって山へ入る。すぐにJRの線路があるが、踏切ではない。線路がカーブしていて、列車の確認も非常に難しい。滝見の際は十分注意して横断してほしい。非踏切での線路横断なので、くれぐれも気をつけて。

コンクリート参道が階段となって、奥へ伸びる。右手に石仏が一列に並ぶ勇壮な眺め。その先に本堂があり、さらにその先が岩肌になっていて、一段下がった場所に岩を穿った岩屋がある。これが不動明王を祀った宮だ。

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10年12月4日 9,922
雨上がりは豪快な姿を見せるタイの下の滝

[第23回] タイの下の滝(したのたき 鴨川市天面)

ミニ名瀑≠フ趣の滝

滝の世界は奥深く、ウェブサイトにはたくさんの滝紹介ページがある。それぞれが調査に入念で、趣も深い。そうした滝ファンは、房州の小さな滝にもアンテナが張られている。実に敏感なのである。

鴨川市曽呂地区から七曲トンネルを抜け、江見方面へ抜ける道がある。車道が天面に入ったあたりにある、小さな滝がタイの下の滝である。ほぼ無名の滝に近いが、タイの下は「滝の下」の意だろう。車道下から広がって落ちるミニ名瀑≠セ。この滝も、詳細に紹介するファンがいる。

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10年11月27日 5,919
二股に落ちていく鹿島滝

[第22回] 鹿嶋滝(かしまだき 鴨川市東江見)

二股で落ちる特徴的な滝

高さは8bほどの滝だが、最大の特徴は、流れが滝上で横になり、二股になって落ちていることだろう。正面から見ると、滝上がトヨ状の岩となり、水はいったん右に落ちてから左に流れ、岩肌中央部で二股になる。取材日は雨上がりで、豪快だった。左股は広がって落下、右股は懸垂型に落下する。

夏場の水量の少ないときは、ちょろちょろの滝だった。

第六天滝の上から車道を南へ進む。ここに九頭竜トンネルがあり、トンネル上には九頭竜様と稲荷様が祀られている。近くにはJR九頭竜様踏切もあり、地元の人の信仰が篤いことがわかる。滝の下流にある民家の人に聞いたところ、九頭竜ということもあり毎月9、19、29日に参拝者が訪れる。漁業関係者や水商売の人が多いという。

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10年11月20日 6,270
豪快に落ちる第六天の滝左股の流れ

[第21回] 第六天滝(鴨川市東江見)

冬場に美しい男女滝

インターネット上には「大六天滝」の文字も見えるが、正しくは第六天滝だろう。「第六」の「天滝」ではなく、「第六天」の「滝」なのだ。広辞苑によれば第六天とは、多くの眷属(けんぞく=従者)を率いて仏道の妨げをなすことから、第六の魔王といわれる。他化自在天(たけじざいてん)ともいう。

滝の名にしては珍しいだろう。滝上の道端にそれらしい石宮がある。これが第六天を祀っていて、その下の滝ゆえに第六天滝か。

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10年11月13日 6,279
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