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笹郷山の三角点

[第10回] 尾崎分岐へ

広い岩テラスで弁当に

笹郷山からの下りは急である。標高は低いが、侮ってはいけない。急な下りこそ、転落の危険性がある。ロープはないが、杖を頼りに慎重に降りる。ルート左側にカノコの木があって、樹皮が鹿の子の肌のようにはがれている。このカノコにはセミの抜け殻があって、今年の暑かった夏を物語る。周囲には紅葉の始まった樹があるのに、足元には夏の余韻が残る。

5分ほどで、笹郷山のピークを避ける巻き道と合流する。

途中、大きな岩があっていく手を阻む。左に巻いていくと、やがて大きな岩テラスになる。ここで正午。昼食である。川崎さん「ここで昼になるのがベストなんです」。

広い岩テラスで、弁当を広げる。上空にひっきりなしに飛ぶジェット機の音が気になるが、眺めは最高である。遥か南に郡界尾根が連なり、鋸南・鴨川・富津境の津森山の頂も確認できる。

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10年11月20日 24,048
若潮国体時代の高体連の標識

[第11回]三郡山へ

遥か西に鋸南の連山

ここからはアップダウンの続く、変化に富む尾根道となる。道の半日陰となった場所に、カンアオイのハート型の葉があった。もう花があるだろうと、地面の落ち葉をよけると、そこに小さく可憐な三角形の花が。地味だが健気、目立たないが美しい、そんな清楚な花である。

尾根を下ると、今度は急な上り。ここにトラロープがあって、登った先に「笹郷山 高宕山 高体連」の手づくり看板がある。昭和48年の若潮国体の山岳コースとなった名残だ。今年の千葉国体の山岳競技は体育館内の人工クライミングだった。野山を駆け巡る山岳競技も37年で姿を変えてしまった。

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10年11月22日 24,340
クスの大木の前にたたずむ

[第12回] 釜沼へ

健脚ぞろい 速いペース

三郡山頂で小休止。時刻は午後2時30分。健脚ぞろいなので、予想外に速いペースである。女性陣も音をあげるどころか、余裕で冗談を交し合っている。

ほの暗い杉林の中を西側に降りる。山頂からは緩い勾配になっていて、途中からは杉木の階段も出るので、安心して下っていく。

5分ほどで、林道大山線に出る。郡界尾根を東西に走るフラットな林道で、轍(わだち)の跡も残る。

一行は横に広がり、山談義をしながら談笑して歩く。轍はあっても通るクルマはない。平日のハイクなのだ。

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10年11月23日 23,535
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