企画・エッセイ » 記事概要一覧

第二次世界大戦での米国による原爆投下を「しょうがない」と発言して、ここのところ、日本中の話題の中心だった久間章生防衛相が、国民の不信と反発を招いたとして、責任を取って辞任しました。

この事件の報道があった時、「防衛大臣ともあろう人がどうしてこんな迂闊なことを言ってしまったのだろう」と単純に疑問に思いました。しかし、その後のテレビ番組や新聞によって、問題となった発言を前後の言葉を含めて聞いたり、読んだりしてみると、問題になった部分だけを取りだして読んだときよりもかなり異なったイメージを持ちました。問題とされる一言を含んだ前後の話を聞たり読んだりしてみると、大変な発言をしたとして野党やマスコミ関係者から糾弾されているニュースをはじめて聞いたときよりも、久間氏の発言の中に強烈な問題点を感じなかったのです。ひょっとしたら、自分が久間氏の講演を聴いていたら、その場ですぐに強く抗議する行動を起こさなかったのではないかとさえ思いました。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月9日 47,313
稲村城跡からの眺め

山中激歩連載【第6回】

(6)切り割りから稲村城跡へ

切り割りの北側は、コンクリートの上り坂になっていて、犬のいる民家がある。この前を通って右に畑を見ると、道はそのまま竹やぶの中を行くことになる。

房州に多いメダケのやぶである。密生していて光も届きにくいが、やぶの中にしっかりした踏み跡があって、立派な道になっている。ここも相当、人が歩いているようである。

10分ほどで、元の雑木林の道になる。例の6尺道で、ここも馬でも平気だろう。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月9日 55,154
三間社流造りの手力雄神社

山中激歩連載【第7回】

(7)稲村城跡から手力雄神社へ

稲村城跡から、古道は北へ伸びるが、九重地区はさらに枝道のように古道があるので、少し遠回りになるが、2日目は真野大黒から宇田方面へ周回するコースを歩いた。

稲村城跡から構造改善が終わった水田地帯を歩く。JR九重駅を過ぎ、県道館山千倉線を歩く。里見家の双子姫伝説から、地名がそうなったという二子の地だ。JR内房線と県道が並行して走る。途中、民家の角を左手に折れ、九重小方面へ。頭部が亜麻色のアマサギが、水田でえさを探している。六地蔵を見て、右に折れ、薗の裏山に位置する場所から登り始める。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月10日 55,992
「まのでら道」の石柱道標

山中激歩連載【第8回】

(8)手力雄神社から宇田トンネルへ

手力雄神社を後にする。神社を左に出て、民家を右に見て再び山へ入る。真野大黒へ行く舗装道もあり、それを指示する看板もある。「真野大黒800メートル」とも表示されているが、この連載は、古道を歩くことに意味があるので、山道に分け入っていく。

ホトトギスの音が遠くに響く。山道をしばらく行くと、切り割りとなり、ここに立派な石柱の道標がすっくと立つ。正面に「國礼第廿五番 まのでら道」と彫られ、右側面は「まの寺へちか道 明治九年」と読める。紛れもなく、この山道こそが真野大黒への古道である。いまもこの尾根筋の下に自動車の通れる道があり、狭いながらもトンネルがある。ここ最近では旧丸山町が国道128号の加茂から片側1車線の立派なアスファルト道を開通させている。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月11日 57,103

医師の処方箋なしで購入できる「一般用医薬品(市販薬)のインターネット販売」を原則禁じた国の規制は無効などとして、ネット薬局2社が販売する権利の確認を求めた訴訟の控訴審判決が2012年4月26日、東京高裁でありました。

結論を言いますと、規制を続けようとした厚生労働省の敗訴です。三輪和雄裁判長は「ネット販売を禁止した省令は、改正薬事法の趣旨を逸脱し違法」と述べて原告敗訴の1審・東京地裁判決を取り消し、販売を認める逆転勝訴判決を言い渡しました。

[ .. 全文表示へ ]

12年4月30日 39,020

山中激歩連載【第9回】

(9)宇田トンネルから半導体工場上へ

宇田トンネル上のルートは尾根筋で、歩きやすい。トンネル手前に115・5メートルのピークがあって、ここに「大竹」三等三角点がある。宇田坂分岐から25分で、三角点に到着。

三角点峰には、「村内安全」と刻まれた石宮があるが、そのほかには何もなく、どの村が建立したかも不明だ。宮は宇田方面を向いているので、宇田村の建立だろうか。三角点峰の下には、小さな建物があって、これが神社跡だという。かなり広い面積なので、かつては立派な建物があったことだろう。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月12日 55,059
大峯山の二等三角点

山中激歩連載【第10回】

(10)加茂神社から大峯山へ

房州縦貫古道行は、ここでいったん国道128号を渡る。地図上でのつながりはなくなるが、車で移動し、南房総市加茂の加茂神社から、半島中部を北に針路をとる。

加茂神社の由来は古い。里見の時代に寄進があって、栄華を誇ることになる。天正年間に勝浦城主、正木大膳が本殿を寄進したとされ、元和4年(1618)に徳川秀忠より御朱印地3石が寄進されたというから、房州の古社である。

神社には八朔祭、三番叟、花踊などが伝承されていることからも、その伝統が理解できるというものだ。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月13日 56,491
竹は多いが広い6尺道

山中激歩連載 【第11回】

(11) 大峯山から天王様へ

雄大な北側ぐるりの眺めとお別れし、道は北へ向かう。未舗装の幅6尺道だ。加茂―竹原間の峠道から北へ伸びる尾根道である。

旧丸山町の国土調査杭が続くので、ここが館山市・旧丸山町の境であることがわかる。この境尾根はいくつもの文化遺産が点在する、知的な道でもある。

6尺道の下に、旅の僧侶を祀った墓石があるというので、道を外して谷側に降りる。立派な墓石が倒れている。正面に「光海行人菩提」と彫られ、「万治二年」の銘がある。

西暦にすると1659年だ。光海という名の修行僧が、ここで倒れ、その菩提をとむらったか。道から5、6bは下にあり、いまでは訪れる人もいないのであろう。墓石は真横に倒れ、見る影もない。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月16日 57,225
巨大なタブノキと石宮

山中激歩連載【第12回】

(12) 天王様から丸郷神社へ

遠藤トンネル上空を過ぎ、しばらく行くと巨大なタブノキが現れる。この根元に2つの石宮が安置する。宮は東側の前田集落を向いているので、同地区の信仰の対象だったのだろう。サカキはもちろん、注連飾りもないので、かなりの期間、誰も訪れていないことになる。草が生えていない分、寂しい気がする。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月16日 56,584
山名金比羅山の鳥居

山中激歩連載【第13回】

(13)丸郷神社から山名金比羅山へ

丸郷神社は巨大である。間口5間の本殿が見る者を圧する。集落から参道を歩けば落ち着いた佇まいだろうが、山中の尾根道から突如この建物が見えると、ちょっとびっくりするのだ。

広い境内の一段下に、中央に杉がある心字池のような大きな池がある。さらにその脇に丸山町時代に天然記念物の指定を受けた樹齢800年の大杉がある。木も大きいが、もっとびっくりするのは、樹の中ほどに亀の甲羅のようなこぶがあること。鶴亀の絵のような長寿の亀である。これが何ともめでたい雰囲気をかもし出す。

[ .. 全文表示へ ]

07年7月17日 55,297
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved