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稲村城跡からの眺め

山中激歩連載【第6回】

(6)切り割りから稲村城跡へ

切り割りの北側は、コンクリートの上り坂になっていて、犬のいる民家がある。この前を通って右に畑を見ると、道はそのまま竹やぶの中を行くことになる。

房州に多いメダケのやぶである。密生していて光も届きにくいが、やぶの中にしっかりした踏み跡があって、立派な道になっている。ここも相当、人が歩いているようである。

10分ほどで、元の雑木林の道になる。例の6尺道で、ここも馬でも平気だろう。

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07年7月9日 56,517
三間社流造りの手力雄神社

山中激歩連載【第7回】

(7)稲村城跡から手力雄神社へ

稲村城跡から、古道は北へ伸びるが、九重地区はさらに枝道のように古道があるので、少し遠回りになるが、2日目は真野大黒から宇田方面へ周回するコースを歩いた。

稲村城跡から構造改善が終わった水田地帯を歩く。JR九重駅を過ぎ、県道館山千倉線を歩く。里見家の双子姫伝説から、地名がそうなったという二子の地だ。JR内房線と県道が並行して走る。途中、民家の角を左手に折れ、九重小方面へ。頭部が亜麻色のアマサギが、水田でえさを探している。六地蔵を見て、右に折れ、薗の裏山に位置する場所から登り始める。

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07年7月10日 57,224
「まのでら道」の石柱道標

山中激歩連載【第8回】

(8)手力雄神社から宇田トンネルへ

手力雄神社を後にする。神社を左に出て、民家を右に見て再び山へ入る。真野大黒へ行く舗装道もあり、それを指示する看板もある。「真野大黒800メートル」とも表示されているが、この連載は、古道を歩くことに意味があるので、山道に分け入っていく。

ホトトギスの音が遠くに響く。山道をしばらく行くと、切り割りとなり、ここに立派な石柱の道標がすっくと立つ。正面に「國礼第廿五番 まのでら道」と彫られ、右側面は「まの寺へちか道 明治九年」と読める。紛れもなく、この山道こそが真野大黒への古道である。いまもこの尾根筋の下に自動車の通れる道があり、狭いながらもトンネルがある。ここ最近では旧丸山町が国道128号の加茂から片側1車線の立派なアスファルト道を開通させている。

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07年7月11日 58,398

山中激歩連載【第9回】

(9)宇田トンネルから半導体工場上へ

宇田トンネル上のルートは尾根筋で、歩きやすい。トンネル手前に115・5メートルのピークがあって、ここに「大竹」三等三角点がある。宇田坂分岐から25分で、三角点に到着。

三角点峰には、「村内安全」と刻まれた石宮があるが、そのほかには何もなく、どの村が建立したかも不明だ。宮は宇田方面を向いているので、宇田村の建立だろうか。三角点峰の下には、小さな建物があって、これが神社跡だという。かなり広い面積なので、かつては立派な建物があったことだろう。

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07年7月12日 56,352
大峯山の二等三角点

山中激歩連載【第10回】

(10)加茂神社から大峯山へ

房州縦貫古道行は、ここでいったん国道128号を渡る。地図上でのつながりはなくなるが、車で移動し、南房総市加茂の加茂神社から、半島中部を北に針路をとる。

加茂神社の由来は古い。里見の時代に寄進があって、栄華を誇ることになる。天正年間に勝浦城主、正木大膳が本殿を寄進したとされ、元和4年(1618)に徳川秀忠より御朱印地3石が寄進されたというから、房州の古社である。

神社には八朔祭、三番叟、花踊などが伝承されていることからも、その伝統が理解できるというものだ。

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07年7月13日 57,730
竹は多いが広い6尺道

山中激歩連載 【第11回】

(11) 大峯山から天王様へ

雄大な北側ぐるりの眺めとお別れし、道は北へ向かう。未舗装の幅6尺道だ。加茂―竹原間の峠道から北へ伸びる尾根道である。

旧丸山町の国土調査杭が続くので、ここが館山市・旧丸山町の境であることがわかる。この境尾根はいくつもの文化遺産が点在する、知的な道でもある。

6尺道の下に、旅の僧侶を祀った墓石があるというので、道を外して谷側に降りる。立派な墓石が倒れている。正面に「光海行人菩提」と彫られ、「万治二年」の銘がある。

西暦にすると1659年だ。光海という名の修行僧が、ここで倒れ、その菩提をとむらったか。道から5、6bは下にあり、いまでは訪れる人もいないのであろう。墓石は真横に倒れ、見る影もない。

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07年7月16日 58,527
巨大なタブノキと石宮

山中激歩連載【第12回】

(12) 天王様から丸郷神社へ

遠藤トンネル上空を過ぎ、しばらく行くと巨大なタブノキが現れる。この根元に2つの石宮が安置する。宮は東側の前田集落を向いているので、同地区の信仰の対象だったのだろう。サカキはもちろん、注連飾りもないので、かなりの期間、誰も訪れていないことになる。草が生えていない分、寂しい気がする。

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07年7月16日 57,832
山名金比羅山の鳥居

山中激歩連載【第13回】

(13)丸郷神社から山名金比羅山へ

丸郷神社は巨大である。間口5間の本殿が見る者を圧する。集落から参道を歩けば落ち着いた佇まいだろうが、山中の尾根道から突如この建物が見えると、ちょっとびっくりするのだ。

広い境内の一段下に、中央に杉がある心字池のような大きな池がある。さらにその脇に丸山町時代に天然記念物の指定を受けた樹齢800年の大杉がある。木も大きいが、もっとびっくりするのは、樹の中ほどに亀の甲羅のようなこぶがあること。鶴亀の絵のような長寿の亀である。これが何ともめでたい雰囲気をかもし出す。

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07年7月17日 56,456
鹿島山の四等三角点

山中激歩連載【第14回】

(14)増間から鹿島山へ

本来なら一筆書きで歩きたい古道の旅だが、一部車道を歩かなくてはならない。山名金比羅山を下りて、増間の林道の一部をカットし、南房総市増間地区の大日山登山口駐車場から、スタートする。

ここからは、増間の鎮守の森のような存在の鹿島山(標高270・8b)から尾根筋に歩いて平群の余蔵山から、大塚の集落へ下りる道である。最初の鹿島山までのアプローチが急登だが、ピークから先は尾根道が続く。

大日山駐車場は、館山と富浦の水がめ・増間ダムのすぐ下にある。ここから県道を歩き、大日如来、馬頭観音と彫られた石柱を見て、右へ登る。人家の間を行くコンクリートの道で、日枝神社への参道でもある。

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07年7月18日 56,590
長沢の四等三角点

山中激歩連載【第15回】

(15)鹿島山から花火工場跡へ

鹿島山から北側へ尾根筋を行く。大汗をかいたピークへの上りとは打って変わり、ここからは平坦な尾根道がつづく。時折、例の6尺道の様相も呈しているから、ここも立派な古道であろう。

杉林の中には、イノシシが体をこするヌタ場があって、足跡も生々しい。頻繁に出没しているのだろう。野獣の雰囲気をかぎつつ、北へ。やぶをこぐような場所もあるが、誰かが歩いていて、概ね歩きやすい。この尾根ルートは、国土調査が入っていて、あちこちに調査杭が打たれている。それで踏み跡があるのだろう。

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07年7月19日 71,463
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