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歴史を感じさせる白狐の切割

【第4回 岩尾根上で危機一髪】

(4)狭い岩尾根へ

開削された林道口は周囲の山より低くなっており、ここから急な上りとなる。杉林の中の道なき道を足を踏ん張って登る。国土地理院の2万5000分の1地図で、標高228bの表示があるピークへ登る。ここも富津市と鋸南町の市町境であり、急斜面にも境界杭が打たれる。きつい上りをぐっとこらえて足を動かす。

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08年1月8日 15,524
気高い三角点標

【第3回 正面に嵯峨山の姿】

(3)東の肩から林道口へ

一等三角点に別れを告げ、尾根筋を東へ向かう。アップダウンのある楽しい鋸歯コース≠ナある。

三角点から東の肩を経て林道南房総金谷元名線までは、関東ふれあいの道指定を受けており、木の階段や手すりもある。しばらく行くと、古い石切り場跡が出る。金谷側の石切り場跡は、地獄のぞきがあったり、コンサートが開かれたりと、すっかり観光名所となっているが、元名側は古めかしい。すでにやぶに覆われ、金谷側ほど保存性も良くない。すぐ南側に石を滑り落としたスロープ状の跡がある。ここから元名の海へ石を出荷したという。南側の石材は「元名石」と呼ばれ、北側のそれは「金谷石」と呼ばれたのだ。

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08年1月7日 15,422
新展望台からの南側眺望

【第2回 絶景の鋸南・富津市町境】

(2) 一等三角点へ

急な岩肌の斜面を過ぎると、緩やかな土道となる。この登りきった場所が電話会社の電波塔があったところで、10坪ほどの広場になっている。電波塔撤去後に、ここに展望台が築かれた。西側の十州一覧台と区別するため、新展望台と名づけられている。ちょうど、富津館山道路の鋸山トンネルの真上に位置する。

ここからの眺望は、房州五指に入るビューポイントである。東側の一部が樹木で遮られている以外は、ぐるりが見渡せるのである。西側眼下にはロープウエーの山頂駅、十州一覧台、地獄のぞきのフェンスが見える。北は鹿野山から富津岬までの千葉県側、対岸は横浜あたりから横須賀、城ヶ島までの三浦半島が手に取るように見える。洲崎からも確認できる横須賀火力の3本煙突はすぐそこだ。

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08年1月5日 16,803
元名海岸で内房の水を汲む

房総半島の安房と上総を分ける国境(くにざかい)の尾根。険峻な尾根がふたつの国を分かち、安房国はこの尾根によって他地域と文化を異としてきた。山好きはこの雄大な房総の屋根を「郡界尾根」と呼ぶ。その尾根に半島を横断する一筋の道があるという。記者が、2国を分かつ尾根筋を山のベテランの案内で歩いた。半島縦断ルートの房州古道(昨年7月連載)と併せてお読みいただければ、半島南部の縦横道が確認できるだろう。非常に危険が伴うルートで、一般の人が歩ける道ではない。

(文と写真・忍足利彦、題字は阿部恵泉氏)

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08年1月4日 15,187
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