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林道淵ヶ沢奥米線との分岐点

【第17回 林道柚子の木線へ】

遥か東に妙見山の頂

4日目のスタート。国道410号カーブの空き地に車を止め、まずはここから安房高山へ。山道を35分ほど歩いて、林道横尾線を目指す。

国道からの取り付きは、がさやぶだが道らしくなっていて、登ってすぐは荒れているものの、やがて山道になる。ここからの上りは、下の民家の屋号から「大作道」と呼ばれている。国道から25分で三郡山と安房高山の分岐となるので、ここを右に行く。倒木はあるものの、5分で林道横尾線へ出る。ここに「高山」「大作」の白い標識がある。

林道を東へ進む。やがて安房高山登り口の光明真言、馬頭観音の石碑に出合う。ここまでは3日目に歩いた道である。

大きく美しい安房高山の姿

安房高山真下の林道からは、遥か東に清澄山(妙見山)の頂が見える。あと2日後にはあの頂近くを歩くのだ。「あそこまで歩くのか」。言葉に実感がこもる。西に霞んだ鋸山、東に見える清澄山。房総半島の東西に位置する2座のほぼ中間点にいることになる。

高山山頂を巻くように林道を進むと、やがて林道淵ヶ沢奥米線との分岐点になる。しっかりしたアスファルト林道で、1車線だが車だって安心して走れる林道である。

このアスファルト林道を行くと15分ほどで、平成5年に立てられた「木魂の森」の看板が出る。この分岐を右に折れると、土の道が林道柚子の木線である。V字型に大きく切り立った切割が迫り、難工事であることが伝わる。

しばらく歩むと南側の視界が開けた場所になる。嶺岡山系中でも目立つ熊捕山が確認できる。右手には大きな安房高山の頂。この辺の郡界尾根でもっとも高いピークだ。嶺岡山系から眺めると、三郡山や請雨山などのピークと並んでしまってあまり目立たないが、ここからの安房高山は見事な姿である。山肌は落葉樹の紅葉が進んでいて、リュウキュウマメガキの赤い小さな実が美しい。

10分ほど歩くと、視界左に高圧線の鉄塔が見える。川崎さんが言う。「きょうはあの先まで行きます」。鉄塔も霞んで見えた。

(つづく)

【ハイキングガイドではありません】

【写真説明】林道淵ヶ沢奥米線との分岐点

【写真説明】大きく美しい安房高山の姿

08年1月23日 20,166
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