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いよいよ林道から山道へ

【第26回 三叉分岐点へ】

支尾根誤り40分のロス

林道奥谷線は、ヒメホタルの繁殖地がある関係で、夏季夜間は入口が閉ざされる。丈夫な門扉があって、これで車両の通行を阻止しているのだ。いまはオフシーズンなので、開放されている。

林道沿線にはモミジが植えられていて、赤く色づいている。紅葉を楽しみながら歩くのもまた楽しい。路面がアスファルトなのが玉に瑕だが。

麻綿原出合から、歩くこと10分で県民の森ハイキングの旧「Dコース」入口となる。ルート内は危険箇所もあるため、現在はこのルートはハイキングコースではない。入口には危険、立ち入り禁止などの看板がある。今回はベテランの案内の自己責任で歩いたので、誤解なきよう。非常に危険なので、歩くのは遠慮すべきだ。

立ち入ってすぐ、ヤマビルが出現。12月でもういないだろうと思ったが、さにあらず。やはり、立ち入るべきではないのだ。

ここから先は鼻歌など出ない。凸凹の尾根筋になる。尾根道だが危険な場所も多い。

10分ほど歩くと、木道があるが、朽ち果てていてこの上は歩けない。だからハイキングコースの指定を外したのだろうと想像する。慎重に歩を進める。まさに自己責任のトレッキングである。

迷って右へ進んだ分岐点の標識

アップダウンの尾根道に入って30分で、「中央広場3411b」地点の標識が出る。かつてのハイキングコースで使っていたのだろう。中央広場とは、内浦山県民の森の広場のことだ。

ここが支尾根の三叉分岐点になっていて、左に行けば県民の森方面、右は「区域外」。本来は左に進路を取って尾根を下るべきなのだが、実はここで道を誤り、区域外の右へいってしまう。

尾根筋だが、だらだらと下る道で、岩場にはステップが切ってある。古道の雰囲気もあるので、そのまま下っていく。清澄寺への古い参道なのだろうと思いながら、一同が下っていく。余りにも急な下りとなるので、道が違うことに気がつく。そのまま下れば、林道天津線に出てしまう。ベテランの案内でもこれなのだ。尾根が複雑で非常に危険な場所である。

「標識まで引き返そう」。一同、いま下った道を黙々と登る。三叉分岐点まで戻るのだ。行きはよいよい帰りは怖いである。言葉を失いながら、喘ぎながら、汗をふきながら登る。これで40分のロスとなった。

(つづく)

【写真説明】いよいよ林道から山道へ

【写真説明】迷って右へ進んだ分岐点の標識

08年2月4日 52,005
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