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寒い日が続きますね。

こんな日は、昔だったら焚き火にあたったりして暖を取ったことを思いだします。

懐かしい歌ですが、「かきねの かきねの まがりかど、たきびだ たきびだ おちばたき……」という歌を小学校の時に習いました。楽しい歌だったと思います。

近くのお寺の境内で落ち葉を集めて焚き火をしていたことが懐かしく思いだされます。

また、「どんとやき」という行事があって、子ども達だけで集まって川原で焚き火をやり、その中に薩摩芋を放りこんで焼けるのを待っていたものです。年長の子達が年下の子達をうまく指導してやっていましたから何の問題も起こりませんでした。

私は今でも山里で焚き火をみると、とても癒やされた気持になり、幸せに感じます。

しかし最近では勝手に焚き火をすることは許されないそうですね。私の住んでいるマンションのまわりで焚き火をしたら顰蹙(ひんしゅく)を買うでしょう。しかし、田んぼや畑のまん中なら今でも焚き火をしても許されるべきでしょう。

こんなことを思っていたのですが、ほんとうに焚き火を勝手にしてはいけないのかどうかを知りたくて、インターネットでちょっと調べてみました。そうすると川崎市のホームページのQ&Aのところに焚き火に関する記載がありました。

この中で、Q「屋外燃焼行為の制限について知りたい」に対して、A「条例で定める基準を満たさない廃棄物焼却炉での焼却は原則として禁止されています。例外として、農業やどんとやきなどの社会習慣上やむを得ない場合などは禁止されていませんが、屋外で焼却しようとするときは事前に環境局環境対策課及び最寄の消防署への連絡が必要なほか、作業場所によってはその土地の管理者からの承諾が必要です。なお、近隣で煙や悪臭を不快に感じるかたがいたり、有害物質が発生したりする場合があるので、屋外での焼却はしないようにお願いいたします」とありました。

やはり、勝手に焚き火をすることは自治体が許可していないのですね。

私は大山千枚田が好きで、よくデジカメを持って出かけます。千枚田のまわりではよく焚き火の煙が上がっているのを見掛けます。私は喜んでカメラのシャッターを押しています。川崎市の条令によれば、これは農業の一環ですから許される行為として理解してよいのでしょう。

家のまわりでごみを焼却する行為はどうなるのでしょうか。ついこの間までは多くの家庭でごみの焼却をする簡単なストーブのようなものがありましたね。しかし、最近はそれを使って家でごみを処理しているのを見掛けませんからこれは禁止となったのでしょう。川崎市のHPの中にある「近隣で煙や悪臭を不快に感じるかたがいたり、有害物質が発生したりする場合があるので、屋外での焼却はしないようにお願いいたします。」という文言がよく守られているのでしょう。

もう北風がぴいぷう吹いても、「垣根の曲がり角で落ち葉焚きをする」ことは許されないのですね。なんだか、悲しい世の中ですね。

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加納宣康 昭和24年8月4日岐阜県生まれ。現在、亀田総合病院特命院長補佐、主任外科部長、内視鏡下手術センター長、マハトマ・ガンジー・メモリアル医科大学名誉客員教授、帝京大学医学部外科学客員教授

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

08年1月28日 11,743
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