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暑い日が続きますね。今日(2008年7月19日)の新聞報道では、「熱中症訴え411人が救急車で病院へ、82歳死亡」(読売新聞)という見出しがおどっています。

各地の気温の情報も詳しく載っていて、読売新聞は、山梨県身延町切石の37・2度を最高に、岐阜県多治見市(37・1度)、岡山市(36・6度)、甲府市(36・4度)、愛知県岡崎市(同)、群馬県館林市(36・0度)、大阪市(34・6度)、東京・大手町(33・8度)、宇都宮市(同)などで、今年一番の暑さを記録したと報じています。

数年前までは、全国一の最高気温はほとんど岐阜市か名古屋市でした。しかし、最近は岐阜県の中でも私の故郷の多治見市が一番となることが多いので驚いています。私が岐阜市に住んでいたころは、たまに故郷へ帰ると、岐阜市と較べてこちらは涼しいなあ、といつも思っていました。

しかし、最近は多治見市の方が岐阜市よりも暑くなっているそうで、いったい地球はどうなってしまったのだろうと不思議に思い、また心配になります。

昨年8月16日には多治見市が埼玉県熊谷市とともに40・9度を記録し、1933年7月25日の山形市で記録した40・8度以来の最高気温記録を74年ぶりに更新しました。これら3つの地で気温が高くなった理由として、「山形市と熊谷市の場合はフェーン現象が、多治見市の場合は高気圧の中心付近にあったことが関係しており、共に熱い空気が滞留しやすい盆地にある」という説明が有力です。

しかし、昔は岐阜市と較べて明らかに涼しかった多治見がこんなにも暑い土地へと変化したのは、やはり地球温暖化などの影響なのかと思います。

昨年、岐阜市へ講演に招かれた際に、多治見へも寄りましたが、市役所には「日本一暑い町」という横断幕が掲げられており、ちゃっかり観光誘致活動に利用されていました。故郷の活力と逞しさを感じましたが、同時に、こんなにも自然環境が変化しているのかと恐ろしく感じました。

なお、この日本最高気温の記録は、気象庁自らの観測であり、1923年8月6日に徳島県撫養町(現 鳴門市)の中央気象台委託観測所で42・5度を観測するなど、40・9度を超える観測例があるそうです。いつの日か、どこかの土地でこの歴史上の記録が更新されるのでしょうが、それが取りかえしのつかない自然環境の悪化のためではないことを祈っています。

08年7月28日 17,431
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