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三逢の分岐点。左が三石

【第24回 三逢から清澄寺へ】

歩き続けて7時間半

山頂の樹間から、東に現・清澄が見える。ピークの正式名称は妙見山(標高377b)である。鴨川の貝渚浅間(魚見塚)あたりからこの山系を眺めると、元清澄山と妙見山がよく目立つ。同じような姿のピークだから、元と現になったのだろう。あの妙見山のピークより先まで歩くのだと思うと、また気が遠くなる。

元清澄を出発したのが午後2時5分。清澄寺バス停までは「7・8`」とある。ちょっと不安になる。

急な下りを慎重に降りる。ときおり、北側に景色が広がり、楽しい道でもある。ややあって、田代林道に出る。未舗装の落ち葉積もる快適な道である。君津市の田代地区を経て衛星管制センターからここに通じる林道だ。関東ふれあいの道との合流地点が、田代林道のどん詰まりである。

いったん林道へ出て、落葉樹林の中を歩く。ここでバス停まで7・5`の表示。「山火事用心」の赤い横断幕をくぐってV字の山道へ。10分ほど歩くと、ここが三逢地点。3つの道が出合う三辻で、元清澄と三石の分岐でもある。支尾根に三石方面への白い道標がある。三石山方面へはこの尾根をたどればいい。

清澄山中で眺める夕焼け。ちょっと心細い

三逢から10分で、崖に鎖が配された場所に出る。ここからの南側の景色が素晴らしい。しばし景色に見とれる。

ここから先は擬木階段と擬木手すりの続く道。崖側には擬木手すりが設置され、転落防止が図られている。道はフラットで、落ち葉が積もり、快適である。

このフラット道を40分ほど歩くと、郷台林道へ出る。東大演習林の西側ゲートがあり、人も通れないようがっちりとガードされている。ここで小休止。ここから先はアスファルト、コンクリート、砂利が混在する林道行である。

ゲートから25分で林道小倉松森線との分岐、さらに5分で池ノ沢番所跡に。あたりに夕闇が落ちて、西の空に夕日が沈んでいく。あと何`もないのだろうが、清澄山中で夕闇となるのは、気持ちのいいものではない。同行のベテラン勢は「ああ、夕日がきれいですね」などと感銘しているが、こちらはちょっと心細い。遭難の2文字が頭をよぎる。

もう少しだと気合を入れて歩くと、やがて県道81号の街路灯が見える。車の走行音を聞くと、文明の香をかいだような気がする。やがて林道の東側ゲートとなり、その先に清澄寺駐車場があった。

ここまで7時間半。5日目のロングトレックが終わった。

(つづく)

【写真説明】三逢の分岐点。左が三石

【写真説明】清澄山中で眺める夕焼け。ちょっと心細い

08年2月1日 40,076
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