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下馬不動下の林道を歩く

【第25回】 麻綿原出合へ

鼻歌交じりで林道歩く

ウルトラロングの大トレッキングも、いよいよ太平洋の潮の香をかぐようになる。6日目は清澄寺から鴨川市の内浦湾へ降りる旅である。最初は快適な林道だが、途中から複雑に入り組んだ支尾根を歩く。ひとつ尾根筋を見誤れば、とんでもない谷へ降りていく。ベテランの案内がなければ、非常に危険である。まさに、命がけのトレッキングだ。

トイレのある清澄寺下の駐車場をスタート。5分で仁王門前、10分で西側林道ゲートに着く。このゲートで車両がシャットアウトされているので、快適なハイクを楽しめる。この快適林道を一杯水林道という。

ゲートから5分で、右手の小高い場所に下馬不動が鎮座する。里見家大多喜城主・正木大膳が、清澄寺へ参拝する際、必ずこの場所で馬を降りたことがその名の由来だ。古めかしい石宮が、歴史を語っている。

しばらく行くと、左手に清澄無線中継所が見える。この分岐地点に内浦山県民の森への標識が出る。

分岐から先は、緩い下りだ。この林道は基本的に緩く下っていくので、ハイカーには好評なのだ。

分岐から5分で、ビューポイントになる。清澄山系の深い山々が、遥か太平洋に向かって伸びていく。これからあの光る海まで歩くのだと思うと、気宇壮大な気分となる。前日の清澄山中の夕日の心細さよどこへやら、だ。

麻綿原出合にある標識

麻綿原高原入口1・1`の標識が出ると、すぐ先が三角点峰の高天神(標高370b)登り口だが、東大演習林内なので、立ち入りはできない。そのまま歩を林道に進める。道は緩く下っているので、鼻歌気分である。

軽口をたたきながら歩いていくと、やがて林道ゲートが出る。これが東側から来る車両をシャットアウトしている。ゲートの脇を抜けると、ここがアスファルトの林道天津線、林道奥谷線の交差点だ。右に坂を下りれば神明川沿いに天津の市街に出て、左へ坂を登れば麻綿原へ。そして直進すれば奥谷線になる。麻綿原出合の大きな交差点内で小休止する。

(つづく)

【ハイキングガイドではありません】

【写真説明】下馬不動下の林道を歩く

【写真説明】麻綿原出合にある標識

08年2月2日 39,148
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