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鹿島山を見ながら長沢集落を下っていく

[第37回]山名金比羅山へ

増間集落抜け絶景の地に

旧三芳村では、村政の最優先課題として、村道、農道、林道の舗装を上げた。第一次産業を振興させるためには、何としてもぬかるまない道路が必要だ。舗装道なくては農業も林業も成り立たない。だから積極的に舗装を進めた。どんな山奥に行っても、舗装道である。

長沢集落で、上空に青空が広がる。予報どおりである。棚田が広がる景色が続き、道は沢山不動へと続くコンクリートになる。いったん左に折れて、沢山不動分岐を右に曲がり、長沢川に架かる長沢橋を渡る。この橋も立派である。

そのまま急なコンクリ坂を上がると、村道大塚線の分岐になる。ここを右に折れ、右に増間中組集会所を見て進む。小さな峠に地蔵があって、長沢集落を向いて立つ。峠の先は変則十字路になっていて、ここを左に。携帯電話のアンテナを左に過ぎると、ここが湯の沢集落である。道端にも硫黄の匂いが漂う。どこかに湯の花が湧いているのであろう。

鹿島山からの下りとここで合流する。これでようやく前回のルートとつながったわけだ。

小さな金比羅神社に参拝する

増間川の大沢橋を渡り、県道へ出る。現在は増間農村公園となっている増間小学校跡地で小休止。

県道を東へ歩いて、松ヶ尾橋を南へ入る。急なコンクリート坂を上がって、東京電力の電柱「増間403」から山へ入る。ようやく舗装道ともお別れだ。

すぐに踏み跡のある歩きやすい道になる。この先にソテツ畑があるので、農家の人が整備しているのだろう。農家の人に申し訳ない気持ちで、歩く。

ソテツ畑を過ぎると、尾根へ出る。ここから杉林を経由して、林道増間御門線に出た。増間から山名を経由し、上滝田の御門へ出る林道である。前述のように林道も舗装されているから、実に快適である。

林道の端に小さなログハウス風の建物がある。ここが立石山と山名金比羅山の登り口だが、現在は金比羅山側は伐採され、ここからでなくても山へ上がれる。

小さな杉苗を踏まないように、注意して山頂を目指す。林道から10分で山頂に。ここがほぼ360度の眺望の山で、ぐるりと周囲が見渡せる。県内最高峰の嶺岡愛宕山から、左は嵯峨山、鋸山、伊予ヶ岳、富山、遠くは洲崎まで見える。目を転じれば和田地区の低名山・白渚浅間山から太平洋がのぞく。

山頂の金比羅神社に参拝する。小さな鳥居をくぐり、右の手水鉢を見て、正面のトタン張りの小さな社殿の前で頭を下げる。石宮には一対の天狗の面が奉納されている。

ちょうど正午になったので、ここで昼食となった。絶景を見ながらの弁当ほどおいしいものはない。全員で恵比須顔になりながら、昼食を済ませた。

(つづく)

【写真説明】鹿島山を見ながら長沢集落を下っていく

【写真説明】小さな金比羅神社に参拝する

10年5月13日 8,589
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