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前回の分岐点まで到達する

[第7回]関東ふれあいの道分岐へ

人気のない南下コースに

さて、続房総分水嶺2日目である。

本ルートは君津市と富津市の市境である尾根を北から南へたどるもので、長い尾根が気持ちのいいコースである。距離的に1日では歩けないため、2日間かけての縦走なのだ。

前回のゴール地点から、山へ入る。初日ののどを潤してくれた、あの赤い自動販売機のある広場にクルマを置き、午前9時半に入山だ。

駐車場近くの県道には、関東ふれあいの道の立派な看板がある。ここはその道の南側登り口だ。

両脇に民家を見ながら、山を目指す。最後の民家を左に見ると、おなじみの関東ふれあいの道の木の標識が出るので、この石階段を上って行く。

房総特有の泥岩に、ステップが切ってある。谷側には例のプラスチック擬木があって、ルートは比較的安全だが、必要のない気もするという存在だ。

三郡山への分岐標識群

スタートから30分ほどで、八郎塚への分岐となる。関東ふれあいの道の支道という意味合いがあり、現地の看板もそうなっている。房総には「塚」の付く山が多いが、これは一里塚のような道程の目印になっているという意だ。八郎塚はこの日のルートでは、頻繁に目に付く。やはり道標なのだ。

八郎塚入り口から15分で、三郡山への分岐標識が出る。「三郡山郡界尾根コース」「関豊」「小倉」などいくつかの看板があるので、この分岐点はにぎやかである。

前回はここで小休止して、奥畑の里へ下った。クルマから45分でようやく前日のルートとつながったのである。

案内の川崎勝丸さんは言う。

「関東ふれあいの道は北の鹿野山から入る人も、南の八郎塚から入る人もいますが、八郎塚から入った人の多くは北側へ歩きます。ここから三郡山方面に歩く人は、非常に少ないんです」

ルートはしっかりしているが、人気のないコースらしい。この連載にふさわしい道である。

(つづく

【写真説明】前回の分岐点まで到達する

【写真説明】三郡山への分岐標識群

10年11月17日 21,037
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