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三角点のある山頂広場

C関東ふれあいの道

関東ふれあいの道は、環境省の長距離自然歩道構想に基づき、関東の一都六県が整備した、関東一円を歩く壮大な自然歩道である。同省はこれを首都圏自然歩道と呼んでいる。

千葉県内は、29か所の整備。安房には▽海と森をつなぐみち(おせんころがし〜内浦山千葉県民の森)▽アジサイのみち(内浦山千葉県民の森〜清澄寺)▽モミ・ツガのみち(東大演習林〜元清澄山)▽東京湾を望むみち――がある。そのすべてが一筆書きで連結されているわけではない。東京湾を望むみちは、JR金谷駅から鋸山を越えて、JR保田駅へ出るルートである。

ルートは金谷市街地を抜け、JR内房線をくぐり、観月台コースを登って、石切り場跡前を歩き、絶壁階段を上がって新展望台へ出て、三角点から東の肩、林道の峠から林道元名線を歩いて保田へ出る雄大なコースだ。

今回はこのうち、東の肩から歩いて新展望台へ登り、絶壁階段を下って車力道分岐までを歩いた。石切り場跡から観月台までは「登山編@観月台コース」を参照されたい。

東の肩は鋸山の尾根が東側でいったん下がる場所。保田側から眺めるとぽっこりした肩のようにも見える。

安兵衛井戸から上がって、ここで休憩できるようになっている。林道側から上がっても、ここでひと休みするのがいい。

富津・鋸南の市町境で、国土調査の境界杭があるのでルートが取りやすい。

東の肩からは尾根道で、ルンルンである。環境省のルートなので、標識も格段に多く、大きくなっている。ここは安心して歩こう。

階段も木質で足裏に優しい。房州の山にはプラスチック製の擬木もあるが、さすがは環境省である。東の肩からは何度か大きなアップダウンがある。郡界尾根とて平坦ではない。「鋸山山頂0・4`」の標識を過ぎ、巨岩をやり過ごすと、やがて「鋸山山頂0・1`」の標識。最後の上りを越せば、そこが山頂である。

尾根筋にある雄大な登山道

「アクセス編@登山自動車道」でも書いたが、鋸山の標高は329・5b。ロープウエー山頂駅近くには「鋸山329b」の標識があるが、実際の329b標高はこの三角点の場所である。

観光地でもある鋸山は、ハイヒールでも登れる山。大きな尾根が連続する山なので、どこが山頂かが一般には知られていないが、この三角点が正真正銘の山頂である。

ここで小休止して、北側の景色を眺める。

さらに西進し、鋸南町の防災無線とチバテレビの送信所を過ぎる。すでに地上デジタル化されていて、チバテレビも民放各社と同じ、ロープウエー山頂駅近くに送信所を移している。

アップダウンを3回ほど繰り返すと、元名の石切り場が出る。小さなエリアだが、ここから切り出した石を元名側に下ろした歴史もある。富津側の石切り場があまりに有名だが、ここでも石切りが行われていたのである。

この石切り場跡を過ぎて登ると、正面に「関東ふれあいの道」のルート看板が出る。ここを左に登れば、新展望台だ。樹木が育って景色も若干見えなくなったが、南側の絶景はそのままだ。

新展望台を下ると、名物の絶壁階段になる。ちょうど、富津館山道路の鋸山トンネルの真上で、有料道路が眼下に眺められる。

急な階段なので手すりにつかまって慎重に下りよう。しばらく行くとそこが車力道との分岐である。

東の肩から車力分岐まで

※山中にはマムシやスズメバチなど、生命にかかわる生物がいます。十分気をつけてください。

【写真説明】三角点のある山頂広場

【写真説明】尾根筋にある雄大な登山道

12年8月4日 13,505
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