企画・エッセイ » 記事詳細

新型コロナウイルス禍は、ますます悪化していくようにさえ感じられる昨今です。

病気の蔓(まん)延を抑える対策を厳しく実行しようとすると、経済の悪化を招くからと反対意見が出てくるので、経済学の素人である私には、どちらを重んじるべきか、分からなくなってしまうというのが正直なところです。

武漢市のように都市封鎖あるいは、それに近いような強力な策を実行して、感染封じ込めの効果が上がって、それを評価してあげたいと思っていると、必ず反対の評価が出現してきます。世界中の人々の意見が一致することは不可能としても、いわゆるコロナ禍がここまでくれば、もう少し、世界中の人びとが同じ方向を向いて進み出すのではないかと期待したい私ですが、米国のトランプ大統領はじめ、何人かの国の代表者の意見、行動を見ていると、私が無知で、十分な判断力を持っていないためか、「唖(あ)然としてしまう」ことが多々あります。

同じコロナ禍の中でも、各国の事情、国民感情の違いもありますから、フィリピン大統領が出す指示も、私が驚いているだけで、同国では受け入れられているのかもしれません。

経済の悪化を心配してそれに対応するために出される指示を見ていると、経済の悪化は最悪の場合は、私が目の当たりにしたことのない、1929年に始まった世界大恐慌のようになってしまうのかと想像します。ブラックマンデーとかリーマンショックといった名前は、経済に疎い私でも耳にしたことがあるのですが、新型コロナウイルスによって引き起こされた「新型世界大恐慌」などという言葉は聞きたくないです。

わが国が安倍晋三首相およびその政府の下で、時機を失することなく、適切な新型コロナウイルス対策を実行して、日本を沈没させないようにしていだきたいし、日本国民も自分自身のことと自覚して、少なくとも「3密」を避ける努力はしましょう。

* * *

加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院院長補佐

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

4月27日20時00分 806

各ページに掲載の記事・写真・図表など無断転載を禁じます。著作権は房日新聞社または情報提供者に属します。

Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved