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房日新聞にエッセイを書かせて頂くようになり、すでに9年目に入っています。ここまで続けてこられたのは読者の皆さまと患者さん方の応援のお陰です。ほんとうに感謝申しあげます。

本紙に掲載された原稿をもとに、2002年2月にエッセイ集「いい患者さん、困った患者さん」(新潮社)を出させて頂きましたが、今回、その後のものも含めて、新にエッセイ集を幻冬舎ルネッサンス社から出版させて頂くことになりました。

今回は本全体の構成をほぼ著者の私自身の好みで行わせて頂きました。私の言いたいことをもっとも前面に出したものにしたかったからです。ただし、書名はプロである出版社のご意見に全面的に従いました。私がよいと思う書名はどうも暗いものになってしまうようで、「これでは売れない」という判定がくだるようです。

ちなみに前著は「悩める外科医、患者と共に」というのが、最初に私が新潮社さんに提案した書名でしたが、却下されました。今回もいくつか提案しましたが、いろいろとご指導をいただき、「医は仁術なり いまだ健在」というものになりました。さすがにプロはうまく考えるものですね。私は、いつも悲愴な思いで医療に励んでいるためか、つい重い感じの書名を考えてしまう傾向があります。今回も、私が最初に考えた書名は、「医師になった患者」でした。自分が子どもの時から沢山の病気をして悩んでいるうちに、高校1年生の時にふと「自分が医師になればいいのだ」と思ったことから始まった医師への人生でしたのでこの書名が浮かんだのでした。本の中では第1章で「医師になった患者」と見出しで、どうして私が医師になろうとしたのかの過程を私の既往歴と共に紹介しています。

とにかく、1999年2月9日から掲載が始まった本紙の私のエッセイの中から、是非、皆様にこれからも読んで頂きたいと思うものを選んで本書を構成致しました。ほんとうは全エッセイを載せたいところですが、そうもいきませんので、いくつかを選んで今回のエッセイ集とさせていただきます。

読者の皆さまには、是非お読み頂けますようお願い申し上げます。6月25日ころ、配本の予定です。

またこれからも力の続くかぎり、本紙に エッセイを書きつづけて参る所存ですので、引きつづき叱咤激励の程、お願い申し上げます。 2007/06/26 掲載分

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加納宣康 昭和24年8月4日岐阜県生まれ。現在、亀田総合病院特命院長補佐、主任外科部長、内視鏡下手術センター長、マハトマ・ガンジー・メモリアル医科大学名誉客員教授、帝京大学医学部外科学客員教授

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

07年6月25日 53,339
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