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南房総安房地域の日刊紙 房日新聞: 企画・エッセイ
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展望台に結ばれた錠の数々=一戦場公園

午前8時 最東端を発つ

アララギ派の歌人、古泉千樫の「みんなみの嶺岡山のやくる火のこよひもあかく見えにけるかも」でもおなじみの嶺岡山。房総半島南部を東西に横たわる、この山塊の上を走る林道がある。鴨川市貝渚の一戦場公園に東端を発し、県内最高峰の嶺岡愛宕山、安房の名峰・伊予ヶ岳などをかすめて西端・鋸南町下佐久間へ続く。東西30`にわたるこの林道を一日かけて歩いた。ほぼアスファルト道だがアップダウンの厳しい険しい道だ。秋の気配を感じながらの9時間だった。(忍足利彦記者)

秋の訪れを待ちきれないかのように、山仲間が参集した。嶺岡中央林道を端から端まで歩こう。それも一日で。以前の記者だったら尻込みしただろうが、いまは違う。そんな無謀な山歩きも平然と受け入れてしまう。それほど房州の山々が魅力的なのだ。

午前7時に鋸南町役場集合。ここが強歩のゴール地点になる。川崎勝丸さんら、いつもの山仲間がすでに来ていて、「やあ、久しぶり」となった。昨年12月の郡界尾根歩き以来の顔ぶれだ。

立派な馬頭観音=嶺岡中央林道の路傍

役場職員にクルマで送ってもらい、一行7人は鴨川市貝渚の一戦場公園へ。房州低名山の扱いでは、貝渚浅間山(標高108b)である。

てっぺんに長谷川昂氏の「暁風」が立つ展望台に立つ。当日は雨模様で、郡界尾根の山々はガスに煙っていたが、眼下の鴨川松島はくっきり見えた。この展望台が嶺岡林道強歩30`の出発点である。

展望台には「誓いの丘」の別名があり、暁風の土台部分に金網があって、ここに男女が錠を結ぶ。錠には誓いの言葉が書かれていて男女の名が永遠の愛を誓っている。微笑ましい光景である。

標高108bを午前8時にスタート。嶺岡山系最東端を出発し、夕刻の最西端ゴールを目指すのである。

雨で滑りやすい階段を慎重に降りていく。10分後に一戦場公園に。そのまま坂道を下ると、嶺岡中央林道2号線(総延長11・284`)だ。以前に比べたら周囲にずいぶん建物が増えた。プチホテルや喫茶店もある。それほど、この地が魅力的なのだろう。鴨川市街が見渡せ、太平洋も近い。海に近い高原のようなイメージ。こんな場所は房州でも珍しい。

アスファルト林道を歩くと、すぐ右に馬頭観音が鎮座する。台座から1bはあろうかという立派な観音である。周囲はブロックで覆われ、地元の人が篤く信仰しているのが分かる。

(つづく)

【写真説明】展望台に結ばれた錠の数々=一戦場公園

【写真説明】立派な馬頭観音=嶺岡中央林道の路傍

08年9月25日 15,282
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