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今年の正月はコロナ禍の中で迎えた、初めての正月でした。

こんなひどいことになるとは、1年前には夢にも思っていませんでした。

わが家でも、秋ごろまでは正月に子どもたちが孫を連れてきたらどういう風に過ごそうかと話し合っていたものでした。大勢集まったら布団が足らなくなるから、買い足そうか、借りようか、などの話題も出ておりました。

しかし、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)が収まるどころか、ますます激しくなってきて、政府も自治体も職場も、3密を控えて家族でも3人以上は集合を避けること、ステイホームを励行すること、などの指示を相次いで出しました。

そのため、例年のように家族・親戚が集まることはできないため、メカに強い義兄の提案により、「ズーム」を使った一族のウェブ会議が開催されました。

これには老人ホームに入所している義母も参加しました。お互いに遠く離れた所にいても、間近に相手の顔を見ながら大声で話せるので、とても快適でした。握手や抱擁はできませんが、大声で気兼ねなくしゃべれるのは、とても気分が良かったです。

私は、学会の会議をウェブでやったことはありましたが、このように家族の交流をリモートにやったことは初めてで、その便利さを痛感いたしました。

これからはお見合いもズームや、ラインを使ってなされる時代になるのでしょう。昔、私が50人以上の人とお見合いをさせていただきましたが、現在なら、ずいぶん短時間に50人の方々との面会を実行できたのではないかと思います。

しかし、この便利さで次から次へと多くの方々との見合いをこなしていったら、私の妻が引っかかってくれたかどうか、心配ですね。

ステイホームを実践したため、私としては珍しく箱根マラソンをじっくりとテレビ観戦することができました。

今年は最終区でのデッドヒートが素晴らしく、感動的でした。しかし、走っている選手、関係者の皆さまがこの大会を実現させるために大変な苦労をされたのだと考えると、胸が熱くなりました。

それにしても、走っている選手たちの足元を見ると、派手な色の厚底シューズばかりが目立ち、いったい、わが国のシューズメーカーはどうなってしまったのかと悲しかったです。

観戦後、昔を思い出しつつ、薄底シューズを履いて、ほとんどウオーキング、一部ジョギング(ウオージョグ)をしました。

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加納宣康 昭和24年8月4日、岐阜県生まれ。一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院院長補佐

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

1月11日20時00分 615

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