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2007年10月28日は3つ目の講演を終えてから、シロングを出発してシャルマ先生のtea garden(ティーガーデン)へ行くことになりました。

私はてっきり彼の住まいのあるガハティ市内にtea gardenあると思っていましたが、全く別の場所でした。Tea gardenのある場所はJorhat(ジョルハット)という町で、なんとシロングから350`あると聞いてびっくりしました。遠すぎると思いましたが、シャルマ先生は、「全く心配ない、車で行けば6〜8時間で行ける」と言います。車で6時間以上かかるというのは私には信じがたい距離です。しかしインドの人達はあまり遠いとは思わないようです。午後1時にシロングを出発して、彼のtea gardenへ着いたのは午後8時30分でした。典型的な日本人である私の感覚からは非常に新鮮な経験でした。旅行というと新幹線を思いうかべる私も少し考え方を変えないといけないと思いました。

29日の朝は日本晴れ?の中の庭園を散歩してみました。屋敷の前には美しい庭が広々と広がり、その続きには茶工場と広大な茶畑が広がっています。庭園の一部にはそんなに大きくない池があったのですが、実はこれは大変に深く、沢山の種類の魚がおり、前日の夕食に出た魚もここで捕れたものであると聞いて驚きました。米も野菜も牛乳もすべてこの庭園の中で自給できていると聞いて、感心しました。茶工場の中も見せていただき、有名なアッサムティーの製造過程をじっくり見ることができました。

初めは「そんな遠くへ行かなくてもいいよ」と言ったものの、こうやって今まで想像もしなかった世界をみせてもらい、遥々と来てよかったと思っています。

これからまた7時間のドライブでガハティへ帰り、患者さんの手術に立ちあい、明日30日は厚生大臣との面会が予定されています。大臣に亀田メディカルセンター訪問の希望があるので、その打合せもしないといけません。また31日は、ガハティ医科大学で外科医および学生対象の講演をして、その後、カルカッタへ向かいます。

(2007年10月29日午前8時30分、日本時間12時)

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加納宣康 昭和24年8月4日岐阜県生まれ。現在、亀田総合病院特命院長補佐、主任外科部長、内視鏡下手術センター長、マハトマ・ガンジー・メモリアル医科大学名誉客員教授、帝京大学医学部外科学客員教授

(この原稿は加納医師が、本紙読者のためにボランティアで執筆しています)

07年11月12日 44,911
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