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段ボール140個分を月末に搬送

鴨川市が舞台に描かれたロボットアニメ「輪廻のラグランジェ」のラグランジェ・プロジェクト(制作委員会)と、「輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会」は、同アニメの制作過程で生み出された絵コンテなど、貴重な資料を同市に保管することを決めた。今月下旬に両委員会と、ファンでつくる「鴨川ジャージ部」の有志により搬送する予定。

年間200本に迫る新作が制作されるアニメ業界にとって、制作資料の保管は頭を悩ませる問題となっている。中には、保管場所が確保できずに、泣く泣く処分を余儀なくされる作品も多く存在するという。

同アニメの制作資料は、絵コンテや下見資料など、段ボール箱140個分。現在は都内にある制作会社の倉庫に眠っている。両委員会では、これを鴨川市商工会天津小湊支所に移して保管。1、2年をかけて整理し、新たな視点での展示会開催などを目指していく。

同鴨川推進委員会の岡野大和委員長は「アニメのロケーションとなった地域で制作資料を預かり、保管するという取り組みは、業界にとって画期的。放映以来培われてきたラグランジェ・プロジェクトと鴨川推進委員会の信頼関係のたまもの」と説明。

また、「アニメ先進国のわが国において、文化的にも貴重な財産である制作資料を保存するべく、このような取り組みが他の地域にも広がっていくことを期待しています」と話している。

輪廻のラグランジェは、テレビシリーズとして12年にシーズン1、同2の各12話が千葉テレビなどで放映され、映画「輪廻のラグランジェ 鴨川デイズ」も制作されたロボットアニメ。

物語の時代設定は西暦2032年で、鴨川に住む女子高生の主人公が、宇宙の敵から地球を守るという内容。前原海岸や大山千枚田、鴨川シーワールドなど、実在の風景が背景に描かれている。

同市内には「輪廻のラグランジェ鴨川推進委員会」が発足。放映終了後には▽主人公の「鴨川ふるさと特別大使」任命▽物語に登場したドリンク「鴨川エナジー」の販売▽声優たちによる一戦場へのタイムカプセル埋設(32年開封)▽声優のサインやイラストなどを市内10か所で公開――など、同アニメを活用した地域おこし的な活動が展開されている。

15年10月21日 11,668
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