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取り外された鬼瓦=同

修復に向け勧募呼び掛けへ

鴨川

鴨川市小湊の誕生寺で、世界有数の大きさを誇る祖師堂の鬼瓦が落下、破損し、鬼瓦の無い状態が3か月以上続いている。同寺では、修復の準備を進めているが、規格外のサイズだけに製作などに時間が必要としており、地元では「早く元の姿に戻ってほしい」という声が聞こえている。

応急処置された祖師堂の大屋根=誕生寺で

祖師堂の大屋根の棟を飾る鬼瓦は、同寺のシンボル的な存在。高さ4b、重さ約2・8d、畳21畳分という面の広さで、26のパーツで構成されている。

同寺によると、鬼瓦が落下したのは房総半島が強風に見舞われた昨年12月4日未明。山門から向かって左側にある鬼瓦の一部が、地面で砕けているのを同日朝、関係者が見つけたという。

調べたところ、他のパーツと反対側の鬼瓦にも取り付け部分に緩みがあり、落下の危険性があることが判明。同年内に全てを取り外し、応急処置で穴をふさぐための板を張り付けた状態になっている。

同寺では「東日本大震災のダメージで、鬼瓦を固定していたボルトに緩みが生じ、強い風に耐えられなかったのではという説明を業者から受けた。他の部分も緩んでいたので、事故を防ぐために全てを取り外した」と説明。

修復については「鬼瓦をつくった都内の業者には、すでに職人がいないため対応ができないと言われた。片側の鬼瓦だけでも製作には半年の時間が必要という見積もりもある。1万3000枚ある屋根瓦全体のふき替えも含めて検討したい」としている。

同寺では5年後に、「日蓮大聖人御降誕八百年」の行事が行われることになっており、「地域や檀信徒らに勧募(かんぼ)を呼び掛け、記念事業として修復を進めたい」と話している。

【写真説明】応急処置された祖師堂の大屋根=誕生寺で

【写真説明】取り外された鬼瓦=誕生寺で

16年3月23日 29,193
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