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感謝状を受けた加藤さん(左)と浅沼さん

お年寄りを懸命に説得

千葉銀行と館山信金

振り込め詐欺を水際で防いだとして、館山署(黒瀬明署長)は25日、千葉銀行千倉支店の浅沼恵美子さん(43)と館山信用金庫千倉支店の加藤万砂子さん(36)に感謝状を贈呈した。詐欺師の言葉にすっかり騙されてしまった被害者は、窓口の説得にもなかなか応じず、頑なに現金を振り込もうとしていたが、同署と両金融機関の3者の連係プレーにより被害は未然に防がれた。

詐欺未遂があったのは今月8日。南房総市千倉町内に住む女性(76)に、息子の知人を名乗る男から電話があり、「(息子が)株で200万円の損失を出し、会社にバレたらクビになる」などとし、息子に連絡を取らないよう巧みに話し、現金200万円を指定した口座に振り込むよう指示した。

女性は、まず千葉銀行千倉支店に振り込みに訪れた。応対にあたった浅沼さんは、女性の慌てた様子や金額の大きさから振り込め詐欺と直感し、上司と相談しながら、振込先の口座などを確認。口座はすでに凍結されたもので、詐欺の恐れがあると、女性に振り込まないよう説得にあたった。

同支店の対応により女性は、一旦帰宅。しかし、詐欺師の話を信じきっていた女性は、しばらくして館山信用金庫千倉支店を訪問。再度、犯人に指示されたのか、先ほどとは別の凍結されていない口座への振り込みを依頼した。

窓口で対応した加藤さんも、やはり金額などから振り込め詐欺ではないかと推測し、振込口座先の銀行に問い合わせるなど確認にあたった。女性は頑なに振り込みしようとしていたが、千葉銀から「振り込め詐欺未遂があった」との連絡を受けた館山署の照会が同支店にもあり、振り込まないよう女性を説得。3者の連係プレーにより被害は未然に防がれた。

贈呈式は同署署長室で行われ、黒瀬署長がそれぞれに感謝状を贈呈。さらに、館山警察署管内金融機関防犯協力会長の須田一千葉銀館山支店長から副賞も贈られた。黒瀬署長は、「金融機関防犯協力会の席で、再度振り込め詐欺被害防止を呼びかけたばかりで、関係者の未然防止への意識が高まっていたのだと思う。関係機関の連携により被害が防ぐことができなにより。引き続き被害阻止に協力してほしい」と話していた。

【写真説明】感謝状を受けた加藤さん(左)と浅沼さん=館山署で

07年6月26日 14,807
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