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関係者を集めた成果発表会=東京都内

「南房総×物語」を製本へ

明治大学情報コミュニケーション学部の内藤まりこゼミの学生らが、南房総市で活動する面白い人≠フ物語10編をまとめた「南房総×物語」を完成させた。このほど、都内にあるシェアオフィス「HAPON新宿」で関係者を集めての成果報告会を開き、題材となった人の紹介や物語に込めた思い、今後の同市の魅力を発信するプランなどを発表した。

同学部と市は今年4月、高度情報社会で活躍する創造的な人材の育成や市の魅力発信を目的とする「教育事業に係わる協定」を締結。ゼミはこの協定を基に活動しているが、今年2月に市が都内で開いた企業・起業者向けイベントに内藤講師が参加し、興味を持ったことが今回の取り組みのきっかけだという。

ゼミでは、「『シェア』で読み解く個人と社会―分有・共有の物語学」をテーマに、市内でシェア実践者へのインタビューを通し、生活に与える意味や自己と社会との関わり方を考察。物語にまとめる演習を全15回にわたって行った。

6月には2日間にわたって物語の対象者と一緒に活動、作業しながら取材する合宿も実施し、再調査やグループごとに試行錯誤を重ね、10人の物語を完成させた。

発表会には、学生をはじめ題材となった地域住民や農家、移住者、二地域居住者、市職員のほか、関係者30人が参加。10人それぞれの人生の物語を発表した。

学生たちは「執筆は大変だったが、さまざまな経験を積んだ人の声が聞けたことは貴重な財産になった」「インタビューした人への恩返しの意味も込めて、これからも南房総市に関わっていきたい」と話していた。

このほか、南房総市の魅力を発信するプランの発表もあり、若者に訪れてもらうための体験活動の実施や、市内で活躍する人をフォトコンテスト形式で発信する――といった提案がされていた。

市商工課では「取材対象者の特徴を良く把握し、とてもまとまりのある物語で感動した。新たな視点での市のPRの機会になったと思う。学生が立てた魅力発信プランも可能な限り、実現に向けた検討をしたい」としている。

「南房総×物語」は、クラウドファンディングを活用して資金を集め、製本される予定という。

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16年8月27日 7,134
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