ニュース » 記事詳細
鹿野岡山の最頂部に残る曲輪=鴨川

鴨川教委

鴨川市の西条地区にある鹿野岡山(通称・鴨川富士)に、中世の城館跡「鹿野岡城跡」が新たに発見された。同市教委では、案内板の新設などを行い「市民への周知と保存普及に努めたい」としている。

同市教委によると同市打墨、八色、花房の境にある鹿野岡山の頂や尾根筋に、15世紀から16世紀のものとみられる土塁、単郭、曲輪、堀切、虎口などが残っているのを、現地調査で確認したという。

きっかけは同市市史編さん委員会による近世文書の調査。打墨地区の浅間神社の「社書上」(明治3年)に、「鹿野岡城」の記載を見つけたことを受け、県教委と市教委、郷土史研究家で現地踏査した。

城主については、文書に「高澤右衛門尉」とあるが、この人物については他の史料が発見されていない状況で、遺構の状況から年代は「戦国時代の里見氏や正木氏に関係のある城跡と想定される」としている。

同市教委では「この発見は鴨川、安房地域の同時代の様相解明を図るために大きな材料となる。専門家や関係機関と連携し、関係資料を精査するなど解明に向けた調査研究を継続していく」という。

遺構のある鹿野岡山は「周知の埋蔵文化財包蔵地」として、県の「ふさの国文化財ナビゲーション」に登録された。地元により鴨川富士登山道が整備されており、遺構の見学は可能だがマナーに注意してほしいと呼び掛けている。

【写真説明】鹿野岡山の最頂部に残る曲輪=鴨川

17年2月18日 11,164
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved