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岡本桟橋の夕景を楽しむ観光客ら=南房総富浦町原岡

景観整備に地元有志も協力

南房総市富浦町の原岡海岸にある岡本桟橋が、観光スポットとして人気だ。風光明媚(めいび)さがテレビや雑誌で取り上げられたり、来訪者の口コミで広がったりし、小さな湾に延びた桟橋に広がる風景を楽しむ人たちが、連日多く訪れている。地元有志による「原岡(岡本)桟橋と富士見の丘を活性する会」(吉川進代表・会員6人)も立ち上がり、「かつては海水浴客でにぎわった海岸。にぎわいを復活できれば」と意欲的に景観整備に取り組んでいる。

原岡海岸は、波穏やかな遠浅の海岸で、空気の澄んだ日には海の向こうに富士山を眺めることができ、「富士見の丘」として親しまれている。岡本桟橋は昭和10年ごろに漁業用桟橋として設置された。一部は木製で、先端まで裸電球の外灯が並び、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。

ロケーションの良さから、これまでにも写真家たちの撮影スポットとなっていたが、最近では、多くのCMやテレビ、映画のロケ地となり、SNSでの口コミ、観光情報誌などでの紹介もあり訪れる人が増加。

今冬は、雪をかぶった富士やロマンチックな夕景を楽しもうと、平日でも約20人、週末の多い日には約70人の人が訪れた(同市観光プロモーション課)。2月からは大手バス会社のツアーコースにも組み込まれ、団体客も来ているという。

この海岸や桟橋の景観を守ろうと、地元の有志が「原岡(岡本)桟橋と富士見の丘を活性する会」を結成した。1年前から海岸清掃などに取り組んでいたが、最近のブーム≠ノ合わせ、海岸入り口の整地をはじめベンチや国道からの案内板の設置、植栽の植え付けなどに汗を流している。

「自分たちが誇りに思うこの風景を、多くの人に届けたい。たくさんの観光客に訪れてもらえるよう、この桟橋と富士見の丘の環境を守っていきたい」と代表の吉川さん。地域住民の憩いの場としてのイベントの開催にも意欲を見せている。

南房総市観光プロモーション課は「地域の小さな力が地域を磨き上げ、環境を守り、人々の心を和ませ、癒やしてくれている。市としてもできる限り連携し、観光スポットとして定着させたい」と話していた。

【写真説明】岡本桟橋の夕景を楽しむ観光客ら=南房総富浦町原岡

17年2月27日 11,773
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