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新たな切り口で彫物を紹介する企画展=鴨川

彫物をデジタルデータ化

鴨川・千葉大 交流事業

安房を代表する彫物師、波の伊八(武志伊八郎信由)と後藤義光の作品を、3Dデータからのアプローチで紹介する企画展「安房の彫物 3Dデータで観(み)る伊八と義光」が、鴨川市郷土資料館で始まった。千葉大と同市の交流事業。26日まで。あす4日には関連事業で千葉大による公開講座が開かれる。

同大学大学院工学部デザイン学科では、県南地域を中心に寺社にある装飾彫刻(彫物)の3Dデータを計測。データを解析し、複製や画像データなどによる活用方法を探る事業に取り組んでいる。

鴨川市教委は「新たな切り口から彫り物の魅力に迫る可能性がある」として、積極的に協力しており、安房地域をフィールドに展開してきた研究成果を広く公開する場として企画展を開催することにした。

会場には、伊八の「波に犀」「象」、義光の「獅子」などの実物9点と、これら彫物のデジタルデータを使って3Dプリンターで複製した原寸、縮小レプリカ14点、造形分析模型4点を展示。

伊八や義光の彫物をあらゆる角度から見ることが可能で、光の当たる方向も自在に変えることができるデジタルビューア、南房総市にある石堂寺の多宝塔脇間彫刻の再現3D画像などもあり、来場者の目を引いている。

4日午後1時から3時まで、関連事業として千葉大学公開市民講座「3Dで体験する伊八と義光」を同所で開講する。同大が大学外で開く公開市民講座は初めてという。

千葉大学大学院工学研究科の久保光徳教授が「3Dデータ化することで見えてくるもの」、同市生涯学習課の石川丈夫文化振興室長が「安房の彫工 伊八と義光」と題して講演。千葉大学大学院工学研究科の植田憲教授を司会に、寺社彫刻研究家の稲垣祥三氏による企画展解説とギャラリートークも予定されている。

問い合わせは同館(04―7093―3800)へ。

【写真説明】新たな切り口で彫物を紹介する企画展=鴨川

3月2日20時00分 10,136
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