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講演する大藪氏=南房総

熊本地震の被害を受けた酪農家を招いた災害講演会「熊本地震から学ぶ災害時の心構え〜酪農家の立場から〜」が3日、南房総市のとみうら元気倶楽部さざなみホールで開かれ、地元の酪農家ら約60人が、災害時に起こる酪農家ならではの問題や対策を学んだ。

県みるく農業協同組合南部支所女性部(須藤陽子部長)主催。実際に熊本地震を経験した酪農家を招き、講演を聞くことで災害発生時の対応策や危機管理能力の向上を図ることが目的。

講師は、酪農教育ファーム認定牧場・オオヤブデイリーファーム(熊本県合志市)の大藪真裕美氏。

大藪氏は、震災で倒壊した牛舎や地割れで通れなくなった道路を写真で紹介。当時の経験から「牛を守るには水、発電機、軽油などの燃料があれば大丈夫」と訴えた。

また震災後の生活について、「早朝、搾乳に出掛ける酪農家は、周りに迷惑を掛けぬよう車中泊をしたり、車のエンジン音で住民を起こしてしまわぬよう避難所から離れた場所に車を止めたりしていた」などと酪農家ならではの苦悩を話した。

最後に「搾乳した生乳を捨てること、牛舎が倒壊することはとても悲しい。水などしっかりとした準備をして牛を守り、なるべく早くおいしくて安全安心な牛乳を皆さんに届けることが大切だ」と締めくくった。

参加者らは「水や発電機などは自宅に用意してあるので大丈夫だと思う」「もし震災などで避難しなくてはいけない状況になったとしても、牛を守ることが大切なので自宅に残るだろう」などと話していた。

【写真説明】講演する大藪氏=南房総

3月7日20時00分 6,054
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