ニュース » 記事詳細
調印を交わした寺川代表取締役(左)と石井市長

南房総市は、同市白浜町にある白浜活性化施設「花の情報館」の指定管理者に、市内で空きハウスなどを活用してイチゴ栽培などをしている「開AS」(寺川広貴代表取締役)を指定した。施設機能は維持し、敷地内に新たな直売所を設けたり、イチゴ狩りなどの観光農園を展開したりして、観光客増加や地域活性化を図る。期間は3年間。

花の情報館は、旧白浜町時代に農村産業活性化施設として平成16年度にオープン。「道の駅 白浜野島崎」としても活用され、会議室のある本館や花き、育苗施設としての発芽棟、温室棟のほか、24時間使えるトイレ、RVパークなどが整備されている。

しかし、市内にある他の道の駅と比べると利用者が大幅に少ないことから、市ではテコ入れ≠図ることにした。

指定管理者となったJASは、寺川氏が代表取締役を務め、丸山地区でイチゴの生産から加工販売を手掛けている「灰IGLEE」の子会社。空きハウスや耕作放棄地を活用し、イチゴの栽培や加工、観光農園の運営を行っている。

JASは情報館隣接地でイチゴ栽培を行っていることから、自社栽培のイチゴなどをもとに地域生産者からの農産物を集めた直売所としての機能をつくり、合わせて道の駅機能を強化しようと提案。社会貢献の一環として施設や地域の活性化を図り、施設が道の駅として知られていることも自社PRにつなげようという。

今回の指定管理者の導入によって、市にとっては年間約450万円かかっていた経費がゼロになるという。非常勤職員がいたが、同社の社員として継続雇用される。

直売所は、本館前の土地を市から有償で借り、9月ごろにオープンする予定。情報館や道の駅としての機能はそのまま維持されるほか、新規就農者を誘致しての農業研修や、農作物を使っての調理体験、目で農業を体験してもらう「農業ギャラリー」、自社ハウスを生かした観光農園などを展開していくことになっている。

30日には市役所で基本協定の調印式が行われ、石井裕市長と寺川代表取締役が協定書に調印した。寺川代表取締役は「白浜地区は観光地としても魅力的。地元の方々の協力のもと、観光地として地域全体を巻き込み一丸となって取り組みたい。白浜を軸に、南房総全体の活性化にもつなげたい」と話していた。

指定管理により、花の情報館の定休日が毎週水曜日と年末年始に変更される。トイレ、駐車場は24時間利用可能。

【写真説明】調印を交わした寺川代表取締役(左)と石井市長

17年4月3日 9,140
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved