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最新著作を手に堀込清一さん

文化文明論を越えた本出版

南房総市市部で天然石アクセサリーショップ、ガーデンカフェ「森のてーぶる」を営む堀込清一さん(69)が、自身の人生観や文明論、未来への提言などをまとめた本『永続する自然社会 人類、サバイバルの道』(創造書房、税別1800円)を出版した。原理部分はとっつきにくいが、108項目をエッセイ仕立てにした内容。例え話や具体例も多く、文化文明論を越えた一冊となった。同店で扱っているほか、館山市の宮沢書店などに置いている。

堀込さんは自然と調和した暮らしを求めて、同市内に移住。常日ごろから新自由主義を背後にした、アメリカ式グローバリズムの席巻に苦言を呈している。大量生産・大量消費の経済活動は、自然環境と人間社会を破壊していると訴えている。

こうした思いを伝えようと、店を会場にした文化セミナーサロンなどを開いているが、今回は著作でこの考えを訴えようと、堀込さんが書き下ろした。

A5判334ページという大作だが、その思想を押し付けるのではなく、108項目にわたってエッセイ風に仕上げ、具体例を示して、永続する自然社会の在り方を探っている。

原理論では「非物質域」「集合記憶伝達」「遺伝と進化」など、堅苦しい面もあるが、詳細論では「循環するグー・チョキ・パー」「小さな政府・小さな税金」「自然人・テレビ人・インターネット人」「カブトムシの一生と進化」など、具体的な提言も多く、なるほどとうならせる。

堀込さんは船橋市出身で、東京大学経済学部卒。大手商社の三井物産に勤務、鉄鋼関連の輸出入を手掛けた。独立起業し、商社時代の人脈や地縁を生かして、天然石の輸入に乗り出した。事業は順風満帆で、関東一円の大型ショッピングセンターなどに10店舗ほどテナントを出すまでになったが、大量生産・大量消費の社会に一石を投じようと、自然や文化、地域での暮らし方、地域との調和などに軸足を移した生活をしている。

本は短期間で書き下ろし、都内の編集者の手を経て、完成。「他者を批判しているように読めるかもしれないが、攻撃する意図や悪意は全くない。罪を憎んで人を憎まずがモットー」などと述べている。

永続する自然社会とは、人類が国境を越えて全世界に住む人間の幸せを考えることだという。

問い合わせは森のてーぶる(0470―28―4418)へ。

【写真説明】最新著作を手に堀込清一さん

4月6日20時00分 7,963
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