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企画した臼井さん(左)と鈴木実行委員長

千倉小とシリアの子どもらが交流

南房総市の千倉小学校の児童と、困難を抱え日本で生活する外国の子どもたちとが千倉で交流する「千倉グローバルこども交歓会2017」が7月28〜30日の2泊3日の日程で開催される。同市千倉町白間津出身の臼井礼さん(41)が中心となって企画し、同実行委員会(鈴木務委員長)を立ち上げた。現在、支援金をクラウドファンディングで募っており、13日まで協力を呼び掛けている。

臼井さんは、安房高卒業後にフランスに渡り国際経営学の修士号を取得。10年ほど欧州に在住し、現在は神奈川県鎌倉市で、フリーランスの人材育成コンサルティングといった仕事をしながら、子育て支援のボランティアもしている。自身の海外生活の中で、紛争、内戦などの理由で母国を離れて暮らす人らと出会い、世界を取り巻く問題を目の当たりにした。そんな人らとの交流で優しさに触れた経験から企画した。

子ども交歓会では、内戦や紛争などさまざまな理由で、日本に在住する児童らを南房総で受け入れ、ホームステイやキャンプなどで地元の児童と交流する。父母が外国人、外国籍、二重国籍、貧困――などから言語や文化の違いによって生活になじめない子どもたちに自然の中で思い切り遊んで、楽しい思い出をつくってもらおうという。

現在、アラブ系外国人の言語や文化のサポートをする兵庫県の「NPO法人日本アラブ相互文化センター」の協力で、シリアでの内戦の戦火を逃れるために、日本在住のシリア人を頼り、家族と共に日本に暮らす子どもたちなどが参加を予定している。

千倉地区では、旧千倉町時代の昭和49年から毎年、山形県西置賜郡飯豊町と小学生同士の交歓会を実施している。そのノウハウを生かしグローバル版≠ナ交歓会を実施するという。交流を通して地元の子どもたちにも、世界情勢や文化の違いを知るきっかけとなり、国際感覚を養ってもらおうという。

「生まれ育った美しい千倉の自然の中で、日本になじめずに暮らす子どもたちが思い切り遊べる機会をつくり、楽しい経験をしてもらいたい。地元の子どもたちにとっても、さまざまな人と触れ合え、外国人を受け入れる心やふるさとを誇りに思う気持ちを育てる場になれば」と臼井さん。「地元の皆さんにもぜひ協力をしていただきたい」と呼び掛けている。

同実行委員会では、子どもたちの交通費、参加者の食事代などの支援金をクラウドファンディングサービスを提供するインターネットサイト「READYFOR」で募っている(『レディーフォー 千倉』で検索)。問い合わせは、臼井さん(090―7421―3186)へ。

【写真説明】企画した臼井さん(左)と鈴木実行委員長

4月8日20時00分 8,164
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