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解説を聴きながら展示資料を見学する参加者=鴨川

学外で初の市民講座開く

鴨川市と千葉大学の交流事業で、同市郷土資料館で開催された企画展「安房の彫物 3Dデータで観る伊八と義光」の解説講座がこのほど、同館で開かれた。42人が参加。3Dという新たな切り口で彫物をクローズアップした展示内容に理解を深めた。

同大大学院工学研究科では、県南地域を中心に寺社にある装飾彫刻(彫物)の3Dデータを計測し、それを基にした複製や画像による活用方法を探る事業に取り組んでいる。

鴨川市教委は「新たな切り口から彫物の魅力に迫る可能性がある」として、積極的に協力しており、安房地域をフィールドに展開してきた研究成果を広く公開する場として企画展を開催した。

解説講座は、千葉大が実施する公開市民講座としては、初の学外施設を会場としたもので、「3Dで体験する伊八と義光」と題して、同館の石川丈夫学芸員と同大学院の久保光徳教授が講師を務めた。

2人は、新たな視点から安房の彫物を深く掘り下げ、多くの画像を映写しながら約1時間にわたり講話。最後に、寺社彫刻家の稲垣祥三さんを交えたギャラリートークが行われ、参加者は実物とレプリカが並ぶ展示に興味津々の様子で見入っていた。

会場からは「3D技術を活用した研究が、とても新鮮で面白かった」「安房が誇る文化遺産である伊八と義光に、これまでにない方法で光が当てられ、それぞれの特質が明らかになりつつあることが理解できた」などの声があった。

【写真説明】解説を聴きながら展示資料を見学する参加者=鴨川

17年4月17日 6,860
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