
「サロン」開設をお手伝い 館山
館山市は、住民が集い交流する「サロン」の開設を積極支援している。高齢者がいきいきと暮らせる地域づくりが狙いで、開設アドバイスのほか、体操教室には指導者なども派遣して立ち上げを後押ししている。市社会福祉協議会には助成制度もあり、「体操教室など地域のサロンの開設を市がお手伝いします。ぜひ相談を」と呼び掛けている。
サロンは、地区の集会所などで隣近所や趣味の仲間と集い、楽しめる場所。お茶飲み会やカラオケ、体操教室、健康麻雀(マージャン)など形はさまざまだ。
高齢者の閉じこもり防止や体力維持、認知症予防にも効果があるとされ、お年寄りの生きがいづくりにもなることから市は各地域での開設に向け、各地区の区長会を回って説明をするなど力を入れている。
昨年度は、市内で体操教室18か所、健康麻雀教室3か所の立ち上げを支援。参加者の声も「教室で友達に会えるのが楽しい」「体操のおかげで体を動かすのが楽になった」「麻雀が楽しく友達も増え、参加日が待ち遠しい」と好評だという。
特に体操教室では、市が依頼した市内整形外科の理学療法士や市保健師を開設当初に派遣し、介護予防に効果がある体操などを指導してスムーズな開設をサポートしている。
市のこうした支援の他にも、市社福協には茶菓子代も含む運営費を助成する制度(年額最大2万円)もあり、市は多くの地域、グループにサロン立ち上げを呼び掛けている。
市の担当者は「体操教室だけでなく、サロンにはいろいろなメニューがある。市が開設をサポートしますので、興味のある方はぜひ連絡を」と話している。
問い合わせは、市高齢者福祉課(0470―29―5386)まで。
【写真説明】体操教室のサロン=館山市内で