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松原の再生を願い植栽する鴨川の関係者=陸前高田市で

加藤校長らが現地で植樹

東日本大震災の津波で壊滅した岩手県陸前高田市のクロマツ林「高田松原」の再生に向けた記念植樹がこのほど現地で開催され、鴨川市の天津小学校(加藤惠子校長)の5、6年生が育苗した52本が植えられた。

児童からメッセージを添えた苗を託された加藤校長や鴨川市の小柴祥司副市長、市職員らが現地に足を運び、植樹会の実行委員会に寄贈。植え付けにも参加して、作業に汗を流した。

記念植樹には、陸前高田市の住民をはじめ、松原再生活動の支援者ら約300人が出席。この日は、0・25fに計1250本を植栽した。

加藤校長は「天津小学校で育った苗は、どこよりも太く立派でした。陸前高田市の海岸に4万本のマツが育ち、白砂青松の原風景を早く取り戻せるように植栽してきた。松原の再生と陸前高田市の皆さんが希望に満ちた笑顔でいっぱいになるように祈っています」などと児童に報告した。

陸前高田市の松原は7万本のクロマツを誇っていたが、東日本大震災の津波により「奇跡の一本松」と呼ばれるクロマツを残して全てが流されており、新たな松原再生に向けた大規模な海岸整備事業が進んでいる。

「森」「滝」「渚」それぞれの日本百選に選ばれた全国75市町村で構成する「日本の森・滝・渚全国協議会」が再生事業に協力しており、平成26年から同協議会事務局の山口県光市の呼び掛けで、同市をはじめ鴨川市、横芝光町、宮城県蔵王町の4市町が、津波の跡地から拾い集めたクロマツの種から苗を育ててきた。

鴨川では、事業を「岩手県陸前高田市『高田松原』再生プロジェクト」と命名し、同市天津にある東京大学千葉演習林に、育苗に関する協力を依頼し、天津小の当時2、3年生だった児童が種をまき校庭脇で育苗。

30a程に成長した苗には、「松原が復活するように大きく育って」「きれいな松に育って、地震や津波を防いでください」といった児童一人一人の手書きのメッセージを添えたプレートを付け、植樹会実行委員会に寄贈した。

【写真説明】松原の再生を願い植栽する鴨川の関係者=陸前高田市で

6月10日20時00分 9,587
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