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作品を前に水上順義さん=ギャラリーヒロイ

モルタル作品28点で個展

館山のギャラリーヒロイで25日まで

直方体のモルタルに、古くぎや消し炭などの廃棄物を埋め込んだ「ミクストメディア」作品を並べた個展「memoriola(メモリオラ)―記憶のかけら」が17日から、館山市北条のギャラリーヒロイで始まった。元高校美術教諭の水上順義さん(69)=鴨川市内浦=の意欲的な挑戦。廃棄物だが「気になるもの」を地層のように積み上げ、小さな記憶を呼び覚ましている。25日まで。

水上さんは安房高校で学び、美術部に所属。船田正廣さんの薫陶を受ける。東京造形大学絵画科を卒業、美術教諭となり、長狭高、大多喜高、安房南高などで指導。2009年に安房高を最後に定年退職する。在職中も意欲的に創作し、これまで個展やグループ展で作品を発表している。

モルタル作品は、6年ほど前から取り組む。型枠にモルタル(セメント1、砂2の割合)を流し込み、中央に古くぎや金具、有刺鉄線、消し炭などを埋め込んで、複数の素材をミックスさせた。きっかけは、安房南高勤務時に、学校統合で廃棄物になった試験管の存在だ。「気になる小さなもの」を記憶の一部として位置づけ、シリーズ化させた。これが発展し、今回の個展につながった。

メモリオラはラテン語で、「小さな記憶」の意。小さな記憶が地層にように重なり、作家の内なる思いを表現している。今回は大小28点を並べた。「見慣れない作品ですが、ギャラリーで見て感じてほしい」と水上さん。

会期中は無休。午前11時から午後5時まで。午後1時半から、作家本人が毎日在廊する予定という。

問い合わせはギャラリーヒロイ(0470―24―1665)へ。

【写真説明】作品を前に水上順義さん=ギャラリーヒロイ

6月17日20時00分 9,594
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