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木村さんの説明を聞きながら花枝を摘む参加者(6月の採取会で)

市民の参加募る

館山市沖ノ島の「アマモ場」再生に向け、官民でつくる「沖ノ島について考える検討会議」は9月9日、アマモの花枝から種子を選別するイベントを、同市にあるお茶の水女子大学研究施設で開催する。6月の花枝採取会に続く第2弾の取り組み。広く市民らの参加を呼び掛けている。

アマモ場の再生は、別の海のアマモ場で種子となる花枝を採取、熟成させて種を取り、種から苗を育てて来春に島の砂州北側の海域に移植する計画。

6月に市民による採取会などで約3000本の花枝を採取。同市香にある同大学湾岸生物教育研究センターの水槽内で保管、熟成させ、種が取れるようなったため、今回はいい種を選別して、11月ごろに種をまいて苗をつくる準備をする。

講師は同検討会議のアドバイザーで海洋環境専門家・木村尚さん。同センターのセンター長・清水正人准教授も協力する。

対象は小学生以上(3年生以下は保護者同伴)で、沖ノ島や環境再生に興味のある人。定員は先着50人で、事前申し込みが必要。当日は午前9時から受け付け開始で、正午ごろまで。

市内外から多くの親子連れが参加した6月の花枝採取会=館山

再生に取り組んでいる「アマモ場」は、海草のアマモがまとまって生える場所で、多くの生き物のすみ家や餌場、産卵場となることから貴重な「海のゆりかご」と呼ばれている。

沖ノ島周辺でも広く生息していたが、平成25年の台風による砂の流出、その後の魚の食害によって減少しており、同検討会議では、原因調査を経て、今年度から再生に向けた実践活動に入っている。

地域ぐるみで沖ノ島の豊かな自然を守ろうという観点から、一連の実践活動は市民と共に実施していく計画で、6月の採取会には市民ら37人が参加。館山小学校の児童も同様の取り組みをしている。

種子選別会の申し込み、問い合わせは、NPO法人「たてやま・海辺の鑑定団」(0470―24―7088)まで。

【写真説明】木村さんの説明を聞きながら花枝を摘む参加者(6月の採取会で)

【写真説明】市内外から多くの親子連れが参加した6月の花枝採取会=館山

17年8月23日 28,509
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