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回答メールを集計する職員=南房総市役所

「想定以上の成果」

南房総市は19日、災害発生時に優先業務の迅速な着手に向け、職員の現状確認をするための「職員安否確認訓練」を初めて実施した。派遣を除く全職員521人を対象に行い、安否確認用メールを配信。市総務課によると、8割を超える職員から回答(連絡)があり、このうち370人が安房地域内にいたことが把握できたという。

大規模な災害の発生を想定し、行政機能の低下が予想される中、市民生活を支える市役所機能を維持しようと、「業務継続計画(BCP)」を今年2月に策定した同市。策定後も計画の実効性を高めるために、訓練や研修を行うなど、継続的に内容の見直しも行っている。

今回の訓練は、実際の災害に備え、優先業務の迅速な着手に向け、職員を確保できるかどうかの状況を確認するためのもの。情報の流れや所要時間、問題点を検証することが目的。

訓練は、休業日の19、20日中に行うということだけを事前通知していた中、19日の午後2時に実施。安全安心メールから安否確認用メールを配信、▽配備番号▽氏名▽負傷の有無▽登庁の可否・時間予定・できない理由――などを入力後、返信してもらい、本庁舎の安否確認システムで集計した。

その結果、対象の521人中、回答(返信)があったのは448人(86%)だった。回答にかかった時間は「10分以内」が最も多く139人(31%)で、「20分以内」が82人(18・3%)、「30分以内」が30人(6・7%)、「1時間以内」61人(13・6%)、「2時間以内」50人(11・2%)、「2時間以上」が86人(19・2%)だった。

現在地では、「市内」が263人(58・7%)で、「館山市」83人(18・5%)、「鴨川市」20人(4・5%)、「鋸南町」4人(0・9%)、「他県内市町村」が34人(7・6%)、「県外」37人(8・3%)、「未回答」が7人(1・5%)――。今回の訓練では、安房郡市内は370人(82・6%)がいたことになり、参集可能な人数の確認をできたという。

海外旅行者や病院の医師、看護士などがいたため、全員から回答がなかったこと、また、約2割が回答するまで2時間以上かかったことについて、市総務課では「回答は100%を目指すとともに、時間についても希望は1時間だが、2時間以内にできるよう、意識付けを高めていきたい」。

初めての訓練としては「想定以上の成果」と評価しているが、「今後も訓練を重ね、方法の修正、検討、徹底を図りたい」とし、今年度中にもう一度訓練を行う方針だという。

【写真説明】回答メールを集計する職員=南房総市役所

8月24日20時00分 9,496
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