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恩師・山中重信氏の胸像を前に鈴木会長(左)ら=南房総

29日に館山の墓地で

参加の卒業生ら募る

「辺地の子弟にも高等教育の場を」と、昭和26年に当時の平群村(現・南房総市)に設立された県立安房第一高校平群分校(後の安房農業高校平群分校)。15期409人の卒業生を世に送り出し、農村社会の礎となった。その卒業生有志らが、恩師の墓参を29日に計画している。新しい農村のあり方を追求した教育者をしのぼうという。教え子らも高齢化したことから、同窓会としては、この墓参が最後になるという。

平群分校同窓会(鈴木豊会長)が計画した。

恩師は山中重信氏で、明治41年、旧富浦町に生まれる。安房農業学校卒業後、農業技術員養成所に入り、農業技術の研さんを積む。県立鋸南農業学校教諭を経て同校教頭に。平群分校が創立されると、分校主事となり、15年間、熱心な指導を続けた。

学校には平群地区の子どもはもとより、近隣の丸山、佐久間、三芳、岩井地区などからも生徒が通い、分校は農村教育の中心地となった。

産業教育の功労者だった山中氏は、再三にわたって表彰を受け、後世の師表になるとして、教え子たちが顕彰碑を建立した。昭和42年のこと。胸像制作は西俊夫氏があたり、題字は県知事の友納武人氏が揮ごうした。

胸像は学校のあった農村物産加工センターの一角に建てられ、現在も教え子たちが草取りなどに精を出している。

学校は昭和38年に、当時の安房農高に所属変更となり、42年にはついに閉校に。在校生は本校に転校となった。卒業生らは地域の中堅から重鎮となり、この分校を巣立った同窓生の絆は深い。

旧富山町長を務めた鈴木豊氏もその1人。今年で82歳になるが、同窓会長を務め、今回の墓参を計画した。会員らも高齢のため、同窓会としての墓参はこれが最後になるという。

墓は館山市八幡の安房高校近くの墓地にある。29日は午前10時10分に、安房農協旧平群支店前に集合し、バスで現地に向かう。墓参は11時から。その後、同市内のレストラン「芳喜楼」で親睦会(会費6000円)が計画されている。

現地合流も可。中途退学者の参加も歓迎している。参加申し込みは、8日まで。

申し込みは、南房総市平久里下842―1番地、小澤明義さん(090―5430―6269)へ。はがきか電話で。

【写真説明】恩師・山中重信氏の胸像を前に鈴木会長(左)ら=南房総

8月31日20時00分 5,039
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