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初代わかしお号

館山市図書館は、「移動図書館」の思い出を利用者から募っている。来年の開館75周年に向けた企画。館山では県立図書館で運行された時代を含め半世紀以上の歴史があり、移動図書館の歩みを将来に残すとともに、役割を再認識する機会にしようという。過去から現在にかけてそれぞれの時代の利用者の思い出を募っている。

移動図書館は、図書館が遠いなど、利用しにくい地域を巡回して、本の貸し出しをするサービス。全国的には、分館の設置が進んだことなどから減少傾向にあり、安房地域では館山市でのみ運行されている。

館山での移動図書館の歴史は、昭和27年に運行を開始した県立図書館「ひかり号」に始まる。31年当時の市広報によると、旧村の6地域を月1回のペースで回っていたという。

48年からは、市独自で本を指定場所に配る配本車「しおかぜ号」を導入。60年からは、マイクロバスをベースに本を積み込んだ移動図書館車「わかしお号」の運行を開始した。

現在のわかしお号は2代目。貸し出しの多い小説や料理などの実用書、児童書を中心に2000冊を積み、市内を5コースに分け、保育園、子ども園、小学校など市内31か所を巡回している。

現在のわかしお号

小学校では、学区内に図書館がある北条小以外の全ての学校を月2回ペースで昼休みや放課後などに訪れ、多くの児童に利用されているという。

長きにわたって図書館と地域をつなげてきている移動図書館。しかし、過去の記録は少なく、市民の記憶も薄れつつある中、図書館の開館75周年の節目に合わせて、移動図書館の思い出を募集して、歴史を振り返る機会にしようという。

市図書館では、現在運行中の「わかしお号」だけでなく、過去にさかのぼって「ひかり号」「しおかぜ号」などそれぞれの時代の利用者の思い出、記憶を広く募っている。募集した思い出は、今年度中に開催を予定する「ひかり号」に関する講演会でも紹介する予定だという。

思い出の投稿は、図書館ロビーのコーナーに書き込むほか、メールや郵送などでも受け付けるという。10月末まで。

問い合わせは、市図書館(0470―22―0701)まで。

【写真説明】初代わかしお号

【写真説明】現在のわかしお号

9月4日20時00分 6,990
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