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特別開帳される千倉観音と星住職ら

初日には観音祭 結縁符の配布も

「地域の人の思い込めたい」

さらなる長距離行脚へ

南房総市千倉町川口の高徳院(星孝芳住職)で、6年に一度のたのくろ観音開帳(10月1日から15日まで)に合わせて、十一面観音像「千倉観音」が特別開帳される。地域住民らの願いを集める。初日のあす1日には、高徳院御詠歌会に奉詠が行われ、法要後に「観音祭」が開かれる。おはやしの奉納や飲食物の販売などがあり、多くの参拝を呼び掛けている。

同院は、開山時期は不明だが約500年前に里見氏の祈願寺の一つと古文書に記されている。大八車の上に安置した観音像を勧請(かんじょう)し、人々の願いを集めて歩いて祈る「行脚修行」の大願を掲げており、過去に4度ほど行脚修行をしたとされている。10年前、観音像を再び興し、100年ぶりに長距離行脚をやり遂げようという機運が熟し、星住職が前行として、県指定の伝統的工芸品製作者、坂井武雄氏(富津市)の最後の作品とされる大八車を空で引いて房総の観音霊場や名刹の単独行脚700`を達成。現在は、さらなる長距離行脚の準備と寺の基礎固めを行っている。

特別開帳に合わせて本堂にある大八車の上に、京都の仏師によって手掛けられている高さ180aの白木の観音像が一時安置された。像は京都の名刹寺院に、地域の人の心のよりどころになることを祈って「千倉観音」と名付けられ、体が2つに分かれることが特徴。

「地域の人の思いがこもった観音像を完成させたい」と同院では、観音像の体内に願いをこめて納める「結縁符」を配布し、願いを集める。結縁符は、切り口に割り印が押された割り札で、半分を観音像の体内へ納め、半分は自分で持ち「常に観音様の体とつながっている」というお守りになるという。「10年前から応援して、待ってくださる方もいて、地域の皆さまにはとても感謝をしている。多くの方の願いを集め、願いのこもった観音様のお体を完成させ、長距離行脚を目指す再スタートが切れれば」と星住職。

初日の1日は、午前9時から開白法要があり、10時半に御詠歌が奉詠される。11時から観音祭が始まり、地元の川口青年会有志による太鼓と笛のおはやしが奉納される(11時、午後2時、4時の3回)。イカ焼きそば、フランクフルトなどの販売や福引(4時)でにぎわう。

特別祈祷(きとう)と朱印は、特別開帳の15日間受け付ける。結縁符は開扉にかかわらず集められ、毎年元旦の南千倉海水浴場での「初日の出祈祷」などでも行われる予定。

問い合わせは、高徳院(0470―43―1010)へ。

【写真説明】特別開帳される千倉観音と星住職ら

9月29日20時00分 919
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