ニュース » 記事詳細
説明会の冒頭あいさつする亀田市長=鴨川

小湊・天津小学区 保護者に理解求める

鴨川市教育委員会は、児童数の減少に伴い平成31年度に複式学級が生じることが見込まれる小湊小学校と、天津小学校との統合に向け、両小学校の保護者に対する説明会を開いた。小湊地区では、保護者39世帯44人、保幼小中の教職員19人の計63人が出席。市教委が、これまでの経緯や今後の児童数の推移、複式学級が児童に与える影響などを説明した。

同市教委によると、小湊小の児童数は現在57人。複式学級は連続する2つの学年で16人以下の場合に生じる。すでに今年度も2年生6人、3年生9人で対象となっているが加配教員を担任に充て、解消している状態という。

平成31年度には児童数が48人に減少。2年生7人と3年生8人、4年生6人と5年生9人が対象となり、加配教員を充てても必ず1クラスの複式学級が生じると見込んでいる。

これを受け、亀田郁夫市長と月岡正美教育長ら教育委員で構成する同市総合教育会議で、小湊小で生じる複式学級について意見が交わされ、「子どもたちの教育環境、成長を第一に考え統合を進めるべき」と一致した。

同市では、平成24年度にも小湊小と天津小の統合案を示しているが、当時は同意を得られなかった経緯があり、保護者や地域住民の意見を聞きながら取り組みを進めるために、両学区別に今回の説明会を企画。はじめに保護者向けの説明会を開いた。

説明会では天津、小湊両地区の現状として@最初に統合案を示した平成24年度の学校適正規模検討委員会から現在に至るまでの経緯A両小学校の児童数の推移B複式学級と児童生徒に与える影響――について説明。

学級数が少ない影響として▽集団活動などの経験不足から社会性やコミュニケーション能力が身に付きにくい▽人間関係や相互の評価が固定化しやすい▽多様な物の見方や考え方、表現の仕方に触れる機会が少ない▽実験観察など直接指導が必要となる活動に制約――などの問題点を示し、集団での学びの大切さを強調した。

保護者の意見も聴取し「統合する場合には、統合前に友達づくりの場をつくってほしい」「複式を解消するために補助教員を入れることはできないのか」「スクールバスについて具体的に示してほしい」「きょうの会議ですぐに決定しないでほしい」などの声があった。

説明会の冒頭のあいさつで亀田市長は「子どもを最優先にして、今後のあり方を考えてほしい。学校は地域コミュニティーの核としての性格も持っており、小湊・天津地区の活性化対策は市長としての命題。責任を持って取り組んでいきたい」。

月岡正教育長は「学校は単に教科などの知識を習得させるだけでなく、社会性や規範意識を身に付ける大切な場所。このような教育を行うためには一定規模の集団が必要となる。子どもたちの教育を学校統合の判断基準の中心に据えて理解をいただきたい」などと述べた。

地域住民向けの説明会は11日に小湊小体育館、13日に天津小体育館で開かれる。

【写真説明】説明会の冒頭あいさつする亀田市長=鴨川

9月30日20時00分 631
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved