ニュース » 記事詳細
来場者を魅了する日本画の掛け軸=鴨川

12日まで

日本画の横山大観ら

鴨川市郷土資料館で企画展「明治・大正期の日本画秘蔵コレクション〜横山大観、今村紫紅 珠玉の名品展〜」が始まった。日本画の巨匠として言わずと知れた横山大観をはじめ、没後100年で再評価されている渡辺省亭など、明治から大正期にかけて活躍した12人が描いた掛け軸15点などが展示されている。12日まで。

同館では「大観をはじめ、これだけの日本画家の作品を1か所で見る機会は今後、安房では無いでしょう。ぜひ会場に足を運んで、珠玉のコレクションを心ゆくまで鑑賞してもらいたい」と話している。

県内在住のコレクターが、明治の終わりから大正10年にかけて、当時の日本画家に制作を依頼して収集した秘蔵コレクション。同館が今春、特別展で同市所蔵の横山大観の日本画「霊峰」を公開した際、所有者が好意で大観作の掛け軸を会場に展示したことがきっかけで実現した。

展示されているのは、横山大観が「日蓮」と「雪の後」の2点。日蓮を描いた大観の作品は、展示品を含めて現存するのは2点といわれ、もう1点は東京国立博物館が所蔵しているという貴重なもの。

このほか、将来を嘱望されながらも夭折(ようせつ)した今村紫紅の色鮮やかな「羽衣」、没後100年で再評価の機運が高まる渡辺省亭の「竹と双鶏」「月夜木菟」などで、文字通りの珠玉の名品となっている。

これに「霊峰」と東京漫画会の「東海道五十三次漫画絵巻」の上・下巻を合わせて展示。美術ファンら来場者を魅了している。

企画展を知り宿泊先の勝浦市から足を運んだ都内の男性は「日蓮のもう1点と、別の霊峰を国立で鑑賞した。専門的な美術館などに寄託して、大切に保管して公開するべき貴重な作品の数々。本当に素晴らしい」などと話していた。

一般200円、高校生以下150円。11月6日が休館。問い合わせは、同館(04―7093―3800)へ。

【写真説明】来場者を魅了する日本画の掛け軸=鴨川

10月30日20時00分 561
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved