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HUGで避難所の運営を模擬体験する参加者ら=白浜地域センター

関係者ら30人が模擬体験

南房総市の白浜地区全域を対象にした大津波警報の発令を想定した避難訓練が5日あり、住民らが参加した。訓練後、市職員や教育、福祉関係者ら30人が、避難者の条件が書かれたカードを避難所の図面に配置する「避難所運営ゲーム(HUG)」を使い、避難所の運営を机上で模擬体験した。

行政、消防団、住民が一体となった災害応急対策の確認と防災意識の高揚を目的に、市と地元の市消防団第4支団が共催し、毎年行われている。

避難訓練は、午前8時半に東海沖でマグニチュード8・2と推定される地震が発生、同市も震度6弱を観測し、大津波警報が発令されたという想定。防災行政無線で呼び掛けられた住民らが14地区20か所に開設された避難所へ。

対応を指示する現地対策本部が設置された白浜地域センターでは、避難状況や被害状況の情報集約などが行われた。

一斉訓練後には、市職員や白浜小中学校の教職員、市と福祉避難所協定を結ぶ福祉施設の職員などが、HUGを体験。HUGは、今年10月に市職員らが体験しており、実施は2回目。初めて地区の防災訓練で活用された。

HUGでは、マグニチュード6・8の大地震が発生し、停電、断水し、避難所である学校の校庭に続々と住民らが避難していると想定。指定避難所である白浜小学校と白浜中学校を避難所に設定し、4組に分かれて2組ずつで各校の避難所の運営をシミュレーションした。

参加者らは、家族連れや高齢者、けが人、外国人観光客、ペット連れといった避難者の条件が書かれたカードを、避難する位置を考えて、校舎の図面に配置。他にも、車両や救援物資を置く場所の確保やトイレが使用できないという苦情などのイベントが記載されたカードもあり、実際の災害を想定して具体的に解決法を話し合っていた。

参加者は、「頭を悩ませることがたくさんあり、最悪の事態を想定しておくことが必要だと感じた」。「白浜地区以外の地区でも取り組み、問題点を話し合えれば、防災への意識が高まるだろう」と話した。

市消防防災課では「さまざまな場面での避難所設営をシミュレーションして、もしもの時の備えとなれば。多くの人に、HUGを活用してほしい」と話した。

【写真説明】HUGで避難所の運営を模擬体験する参加者ら=白浜地域センター

11月7日20時00分 404
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