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魚見塚展望台のスロープで実証実験する学生=鴨川

2か所で車いすの実証実験 鴨川

誰もが普通に旅を楽しむことができる「ユニバーサルツーリズム」を研究する城西国際大学観光学部の学生サークル「鴨川チャレンジプロジェクト」と、NPO法人鴨川未来倶楽部はこのほど、車いす利用者が観光する際の問題点を探る実証実験を鴨川市内で実施した。

JR安房鴨川駅から鴨川市役所までの幹線道路の移動に続く第2弾。太平洋を望む眺望で観光スポットとなっている「魚見塚展望台」と、プロ野球・千葉ロッテマリーンズが秋季キャンプを展開した同市総合運動施設の市営球場などに足を運んだ。

当日は、市内の介護サービス事業者の「ほがらか」が協力し、移動用の車両の提供。車いすの学生が、一般的な車いすと電動車いすを使い実験した。

魚見塚展望台までのルートでは、階段とスロープが整備されてはいるものの傾斜がきつく▽登りでは大人が1人補助しても相当な力が必要▽安全のため後ろ向きとなる帰りは大人2人のサポートが必要▽展望台では階段しかないため、景色を眺めることは不可能なこと――が分かった。

市営球場では周辺を回り、バックネット裏や内野の観客席に入るには階段を利用するため、車いすでは席に入ってプレーを見ることができなかった。

「魚見塚展望台での実験は無謀であることは分かっていたが、車いす利用者だけでなく高齢者にも不便なことが分かった。市営球場は、内野観客席裏の土手を仮設でも良いのでスロープにすれば、車いすの野球ファンや高齢者も目の前でプレーを楽しめる」と学生。

同NPOの久根崎克美事務局長は「パラリンピック誘致や福祉のまちとして多くの人に選ばれるために、すぐには無理でも少しずつ関係者と一緒に考えていきたい」と話している。

【写真説明】魚見塚展望台のスロープで実証実験する学生=鴨川

11月25日20時00分 492
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