ニュース » 記事詳細
荷物室に鮮魚を積み込む漁協職員=南房総

「客貨混載」で高速バス活用し

東安房漁協(佐藤光男組合長)=本所・南房総市千倉町千田=が取り組む高速バス千葉便「南総里見号」を活用した鮮魚の輸送が、5日から本格的に始まった。高速バスの荷物室の空きスペースに朝とれた鮮魚を積み込み、千葉市に即日輸送。「客貨混載」で、物流の効率化、コストダウンにつなげる。

同漁協の販売形態では、朝取れの鮮魚が千葉市内の消費者の手元に届くのは翌日になる。「取れたての魚を少しでも早く届けたい」という思いから、高速バスの荷物室に積み込む客貨混載で、新たな輸送手段を確保する取り組み。

高速バスの活用で、物流の効率化が図られ、輸送コストも下がる。流通コストでの消費者の負担も減り、購買意欲を下げないうえ、「朝取れで新鮮」という付加価値で他産地との差をつけ、南房総の鮮魚をアピール。地域活性につなげたいという。

南房総市が調整役となり、同漁協とちばシティバス(林田暁社長)=千葉市=、日東交通(小宮一則社長)=木更津市=と連携。7月には、実証実験が行われ、輸送の流れを確認するとともに、臭いや水漏れにより、運行や乗客へ迷惑を掛けないような対策が考えられた。専用箱に砕氷を入れ、冷房設備がなくても鮮度が保たれる。

初日は、午前6時ごろに水揚げされたアジ、サバ、マダイ、イカ、ヒラマサ、イサキなどの旬の魚を専用箱10箱に入れ梱包。

午前10時47分に千倉漁港前にある「朝夷商工会停留所」を出発するちばシティバスの荷物室に同漁協職員が積載した。

午後1時半に千葉市美浜区新港にある同バス会社の「新港車庫」に到着。連携している県漁業協同組合連合会(坂本雅信会長)=千葉市=の職員が引き取り、市内のホテル、飲食店、同会の直売店などに届けられた。市内ホテルの料理人は届いた魚を見て「抜群の鮮度だ」と喜んだという。

漁獲量や注文内容によるが、原則1日1便で20箱程度輸送する。今後は、東京や横浜行きのバスでの輸送で、首都圏全体へ販路を広げたいとしている。

【写真説明】荷物室に鮮魚を積み込む漁協職員=南房総

17年12月8日 1,001
Copyright (C) 2007 Bonichi. All Rights Reserved